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BRYCE CANYON
ブライス・キャニオン国立公園はユタ州にあります。
ザイオン国立公園からは北東に車で2時間ほどです。
ここは、針のように鋭く尖った岩の塔が、まるで森のように密集している風景で知られます。

サンセット・ポイントという展望台。

ザイオンを朝出発したら、
お昼にはブライスキャニオンに着いたので、
谷底に下りて岩の塔の間を歩くトレイルを歩きました。

遠くから眺めるのとは違って、
一つ一つの塔がものすごく巨大でした。
写っているサチコ嬢と大きさを比べて下さい!
雪のせいで道はツルツルだったり
ぬかるんでいたりして歩きにくかったです。

ナバホ・ループ・トレイルという遊歩道です。
どんどん下に降りて行きます。
 
谷底は暗かったのですが、差し込む日差しと赤茶けた地層が、何ともいえない神秘的な光の空間をつくっていました。
そこに、深い谷底から陽の光をもとめてまっすぐ上に向かって伸びてゆく樹がありました。
これは本当に感動的な光景でした。

光の届かない、暗い谷底に芽を出してしまったことは、たいへんなハンディキャップだったに、違いありません。
しかしこの木は懸命に生きようとして、生きているのです。
僕たちはこの木から、同じ生き物としてたいへん重要なメッセージを受け取ったような気がしました。

西部を旅していて、「ああ! 生きるということは、素晴らしいことだ!」 と心の底から思う瞬間がたくさんありました。
僕たちは、ここを訪れる機会にはもう恵まれないかもしれないけれど、この木の姿をいつでも思い出すことができます。
この木は、この谷底ではなく、僕たちや、ここを訪れるたくさんの人の心にも根をおろしているのです。
それは目で見ることができませんが、旅することが与えてくれるもっとも大きな財産であります。

クイーンズ・ガーデン・トレイルに入ると、
神秘的な庭園のような雰囲気になりました。
青空が急に暗くなり、雪がたくさん降ってきました。
雪景色もたいへん幻想的でした。

この森には青い鳥がたくさんいました。
羽の色がほんとうにきれいです。
あとで調べたら、「ステラー・ジェイ」という鳥でした。

翌朝は早起きして
インスピレーション・ポイントという展望台に
日の出を見に行きました。

駐車場から登ってゆく道が深い雪で覆われ
ていて、ザクザク登りました。
風は身を切るように冷たかったです!

凍りつくような寒さの中で
無数の岩の塔が静かに朝日を浴びて輝く姿は
神々しさに溢れていました。

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西アメリカ旅行記