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プエルト・モン PUERTO MONTT

プエルト・モンはチリの南部にある港町で、南米大陸の南端・パタゴニア地方の玄関のような位置にあります。
首都サンチアゴからまっすぐ南に1000km。バスで14時間の旅で着きました。

ここの緯度は南緯42度ほどです。
サンチアゴからこのプエルトモンまでの移動は、日本でいうなら東京から一晩で札幌に来たようなものです。
夜行バスの車窓は、目が覚めたら急に寒々しい風景に変わっていました。
これまでの抜けるような青空とは一転して、空には厚い雲が垂れ込めています。
 

これが、プエルトモンに着いた日の風景です。

ドンヨリ曇っていて、湾の遥か対岸には氷河も見えます。

いよいよ、南極大陸に近い
パタゴニア地方に入ったんだなあということを
実感しました。

このプエルトモンには長居する気は全くなく、
ここで早く南米大陸最南端の町プンタ・アレーナスへ行くバスに乗り換えるつもりでした。

しかし、なんとプンタ・アレーナス行きのバスは週に3便しかなく、次の便が満席だったために、
いちばん早くて6日後のキップを買うのがやっとだったのです!
バスターミナルでその事実を知ったときには『ウッソー!』と思いました(笑)。
 

なんにも無い小さな港町に
6日も滞在するハメになってしまいました。
これはほんとに予定外のことでした。

毎日天気が悪く、
郊外ツアーに参加する気分にもなれなかったので
絵ハガキをたくさん買って書きました。

結婚式に出席してくれた70人ほどの
恩師・親戚・友人たち全員に
旅先から絵ハガキを出そうと決めていたので、
ここで頑張ってドンドン書きました!

しかし、この町で投函した絵ハガキの
半分くらいが日本に届きませんでした〜。
海外ではそういうことがよくあります。

この町で泊まったホテル・モン。

この部屋は二人で1泊3000円ちょっとでした。
シャワーとトイレは部屋には無く共同のを使います。

この宿もとても良かったです!
従業員のオジサンやオバサンがとても親切でした。

パタゴニアからまたこの町に帰ってきて
3泊したときもこの宿に泊まりました!
結局この宿には合計で
10日近く滞在したことになります。
これも何かの縁ですね。

僕は、このあと旅する予定のパタゴニア地方をとても楽しみにしていました。
今回の旅行で一番楽しみにしていたのがパタゴニアの氷河や険しい山々の風景だったのです。

それなのに、一歩手前の、こんな小さな何も無い港町で1週間近く足止めを食らうことになり、
『あ〜あ、ツイてないなあ』という気分になりました。
しかし、バスの便が無いのですから仕方がありません。

それでも楽しいこともありました。
泊まった宿の向かいにデパートがあり、その食品売り場には惣菜コーナーがありました。
そこで量り売りされているいろいろな惣菜が、どれも本当に美味しかったです。
とくにトマトのビネガー漬けが最高においしくて、毎日たくさん買って食べてました。
海辺を散歩して、トマトを食べることだけがこの町での僕の楽しみでした。

それに、この町ではたいへん喜ばしいことが二つありました。
一つは、ペルーで出会った一人旅の日本人Tさんと港で偶然再会を果たしたこと。
トルヒーヨの遺跡を一緒に巡ってから2ヶ月がたっていたので、
お互いにビックリして別れてからこれまでの旅の様子を語り合いました。
ペルーからここまで、お互い同じようなルートを下ってきたということが分かりました(笑)。

もう一つは、『ナビマグ』という船のキップをこの町で買えたことです。

ナビマグというのは、このプエルト・モンとパタゴニアのプエルト・ナタレスを3泊4日かけて結ぶ定期船のことです。
この船に乗ったことがあるという僕の友人(自衛隊を辞めて自転車で日本一周をしてカヌーで沖縄の島々を巡ったあと
世界中を放浪したという超ワイルドなヤツなんですけど)が、
『パタゴニアに行くならナビマグには絶対乗ったほうがいいよ。フィヨルドの、雲に届くような断崖や、
氷河のスゴイ風景が見られるよ』と言っていたので、ぜったいに乗りたかったのです!

ところが、サンチアゴでナビマグの事務所に行って予約をしようとしたら、ナビマグは週に一便で、
もう何週間も先まで満席だと言われてしまい諦めて、いや、諦めきれないでいたのです。

プエルト・モンの港にはそのナビマグの船が停泊していました。
それを見ていたら『ああ、やっぱりあれに乗りたかったなあ』という気持ちが溢れてきて本当に悲しくなりました。

  

その時、となりでサチコネエサンが、ふとつぶやきました。
『あ、ナビマグの船だ。遥かパタゴニアから帰ってきたんだねえ。帰りに乗ればいいんじゃないの。』

それを聞いたときに、僕はスゴイことに気が付きました!
『そうか!
行きの船が満席でも、パタゴニアからの帰りに乗るという手があるじゃないか!どうして今まで気がつかなかったんだろう!』

僕らは港のナビマグ事務所へ行って運行日程表を見せてもらい、
帰りにちょうど良さそうな日付をカウンターのお姉さんに言って、『この便はまだ席がありますかねえ、、』と聞いてみました。

お姉さんは、パソコンのキーを叩いて調べながら、
『あ! あとわずかだけと、空席があるわよ。いますぐ予約する?』と言いました。
僕たちは間髪を入れず、『お願いします!!!!!』と叫びました。

クレジットカードでお金を払い、キップの引換券をもらった時は、夢を見ているようでした。
サチコネエサンの何気ない一言に心から感謝です!
これで、パタゴニアからまたこの町へ帰る日付が決まり、
パタゴニアに滞在できる日数が全部で12日間ということに確定しました。
僕はもう、その12日間の使い道を考え始めていました。
 

プエルトモンから海沿いに30分ほど歩いて
アンヘルモ漁港に行きました。

ここでは新鮮なシーフードがとても安く食べられます。

白身魚のフライはアツアツで
ほんとに美味しかったです〜!

パタゴニアを2週間ほど旅して、
またこの町に帰ってきたさいには、天気がとても良かったのでチロエ島の一日観光ツアーに参加しました。
 

チロエ島はプエルト・モン郊外にある大きな島で、
美しい風景やユニークな建築物で知られます。

この島にある独特な建築様式の教会の数々は、
世界遺産に登録されているそうです。

ツアーでは郷土博物館などにも寄りました。

お昼ごはんは
シーフード料理のレストランで皆で頂きます。

チロエ島の民家の壁は、
魚のウロコのような構造になっています。

チロエ島のカストロという集落に見られる家々。
海の上に柱を立て、そこに家を建てています。

これと似たのを京都の
丹後半島で見たことがあるなーと思いました。

チロエ島には可愛らしい外見の民家がたくさんあって、
楽しいところでした。

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