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父島 CHICHIJIMA

皆既日食を観測した次の日は、小笠原諸島の父島で下船観光がありました。
これは二見湾に面する大村海岸のビーチ。
お昼ごはんを食べたあと、ここでしばらく足だけ海に浸かって遊んでいました。
 

ふじ丸は大きくて港に着けないので、
小さなボートに乗り換えて上陸します。

いかにも南の島という感じの、素晴らしいところでした。

父島では一日ゆっくりできました。

オプショナル観光ツアーや、
講師の先生が引率してくれる
自然観察ツアーもいろいろあって、
みんなそれぞれ好きなのに参加していました。

僕たちは、
午前中は生物観察ツアーに参加させて頂きました。
すごく暑かったけどとても楽しかったです。

午後は観光ボートに乗りました。

この崖に出ている黒い岩石は
『枕状溶岩(ピロー・ラバ)』といって、
海底火山から水中に噴き出した溶岩が
水で急激に冷やされてできたものです。

父島は、今から4000万年ほど昔に
海底に噴出した火山岩でできているそうです。

枕状溶岩の崖のアップ。

溶岩の温度は1000℃くらいありますので、
水中に噴きだすと急激に冷やされます。
外側は冷えて固って殻のようになりますが、
内部は高温のままでドロドロしているという
卵のような状態になります。

そのためこのように、ボールかマクラが
たくさん集まったような形状になるのです。

南島のほうへ来ると、石灰岩が現われました。
石灰岩地帯が海に沈んだ『沈水カルスト』
という地形で有名なのだそうです。
石灰岩は風化すると白砂になるので、
海の色が明るく美しくなります。

高い崖に、赤いハートの形が浮かび上がっています。
観光ボートのガイドさんは、
これを見た人は幸せになれるのだと言ってました。

これはどういう現象なのか、
僕には分かりませんでした。
ハートの上に見えている
赤土が関係していると思います。

イルカが登場して、ボートの周りを泳いでくれました!

父島で一日楽しく過ごしたあと夕方ふたたび船に戻り、姫路港への帰路に着きます。
父島から姫路まで、2日間かかります。

途中、太平洋に突然そびえたつ『そうふ岩』という岩に寄りました。
 

これが『そうふ岩』です。
大海原に、高さ100mのこの岩だけが
ポツンと立っています。
じつに不思議な光景です。

これは鳥島です。
火山島で、アホウドリがたくさん住んでいるそうです。

こうして、ふじ丸はめでたく皆既日食を観測し、無事に姫路港に帰ってくることができました。
最後にお別れパーティーがあって、みんなでおいしいお酒を飲みました。
僕はできるかぎり大勢の人と握手をして、お礼を言い、記念写真を撮らせてもらいました。

6日間のクルーズで大勢の素晴らしい人たちと知り合えたし、
同じ感動を共有したことで不思議な連帯感も生まれました。
お別れのときはちょっと切なかったです。

皆既日食はほんとうに神秘的で感動的な体験です。
もしあなたが一度も体験したことがないなら、これからぜひ、チャンスがあったら見に行って下さい。
人生が変わるくらのインパクトがあるよ。

皆既日食は、ほとんど毎年のように地球上のどこかで起こります。
ただ、見られる地域が極めて狭いので、それが北極や南極だったり、
砂漠やジャングルの真ん中だったり、海の上だったりすると見に行くのは難しいです。

それでも、時々は比較的アクセスが良いところでも起きます。
2012年11月13日にオーストラリアの観光地ケアンズで起こる皆既日食と、
2017年8月21日にアメリカの広い地域で見られる皆既日食は、僕たちもまたチャレンジしてみたいと思っています。
2035年9月2日には、日本の能登半島や新潟県、長野県、北関東などで見られる皆既日食があります。
 

スケジュールや連絡事項が貼り出されていた
船内の掲示板は、最後には
参加者の感謝のメッセージでいっぱいになりました
(僕も書きました)。

お世話になった全ての皆さま、
ほんとうにありがとうございました。

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