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スベイトラ SBEITRA

これは、チュニジア中部にあるスベイトラの遺跡の神殿です。
ケロアンからは南西に100kmほど。
ここに残っているのはローマ帝国からビザンツ帝国の時代にかけての遺跡です。7世紀にアラブ人によって滅ぼされました。

チュニジアは地中海の真ん中に位置し、豊かな農耕地帯ですので、
古代から次々と新しい民族がやってきてここを支配しました。
紀元前に栄えたカルタゴのあとはローマ帝国の支配下になり、ヨーロッパからやってきたヴァンダル族が王国を作り、
ローマの流れをくむビザンツ帝国がやってきて、さらにそれをアラブ人が征服してイスラム文化圏に入りました。

様々な民族がめまぐるしく入れ替わったので、チュニジアは小さい国なのにもかかわらず、
いろいろな時代のいろいろな様式の遺跡があるのです。
チュニジアを巡るということは、さまざまな時代にタイムトラベルができるということです。
このあたりがチュニジアっていう国のいちばんの魅力だと思います。
 

スベイトラの遺跡は、のどかな平原の中にあります。

これはアントニヌス・ピウスの門。

アントニヌス・ピウスっていうのは、
ローマ帝国がいちばん栄えた『五賢帝』時代の
4番目の皇帝の名前です。

ガイドブックによると、
紀元139年にアントニヌス・ピウス帝に捧げるために
作られたそうです。

門をくぐるとフォーラム(広場)に出て、
正面に神殿が3つ並んでいます。

これはミネルヴァ神殿。右の方にジュピター神殿と
ジュノー神殿が続きます。

ローマ人っていうのは多神教で、
なんでも神様にして拝んだり、敵国の神様も
自分達の神話に取り入れたりしていたそうです。

『お風呂が大好きな多神教の民族』という点では、
ローマ人と日本人はとても似ているなーと思います。

遺跡の中には、
芸術的な装飾がいたるところに見られます。

たくさんのモザイク画も残っています。

これは遺跡の端っこの川辺にある劇場です。

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チュニジア旅行記