マイントピア別子 |
アクアマリンは昨年の2月にも愛媛県総合科学博物館でコンサートをやらせて頂きましたが、
その時に、すぐ近くの「マイントピア」というテーマパークに行きました。
しかし、残念ながら定期点検中で閉園しており、入ることができなかったのです。
ここは廃坑になった別子銅山を観光化した施設で、
トロッコ列車に乗れるのを楽しみにしていた一行は、悲嘆に暮れながら愛媛を後にしたのでした.
そして、今年こそは、1年がかりの夢であったマイントピアのトロッコ列車に乗れると思い、意気揚揚と訪れました。
しかし、何と、またしても入口に「定期点検中、休園」と書いてあり、辺りはひっそりとしていました。
去年もそうでしたが、愛媛に滞在する数日間と、
マイントピアの閉園期間が見事に一致している運命のイタズラに唖然としてしまいました。
が、今年の場合は、次の日から営業ということだったので、「明日、神奈川に帰る前に寄ろう」ということになりました。 |
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かずら橋 |
マイントピアが閉園でヒマになってしまったので、祖谷の方へ行くことにしました。
「祖谷」と書いて、「いや」と読むのです。
祖谷地方は、徳島県の最も山深い地域で、
源平の合戦で敗れた平家の人々がこの地域に逃げ延びてきて、隠れ住んだと言われています。
プラネタリウムのある新居浜市からは県境を越えますが、車で1時間半くらいで着きます。
ここでもっとも有名なのは、「かずら橋」という、植物を編んで作られた橋です。
吉野川の支流の祖谷川という深い渓谷に、「つる」を編んで作られた吊り橋がかかっていて、
観光客が奇声をあげながら渡るのです。
こんな珍しい橋が作られた理由は、谷が険しすぎて普通の橋が作れなかったからだとか、
源氏の追っ手が来たときに、橋を切ったり燃やしたりすれば逃げ切れるからだとか、言われてます。
Sachikoは、以前NHKの深夜番組でここの映像を見て「一度行ってみたい」と思っていたそうで、
実物を見て喜んで渡っていました。
夏は大変賑わうそうですが、シーズンオフで人は少なく、橋もゆっくり渡れました。
歩くたびにたいへん揺れますし、足元から谷底が透けて見えるので、
通行料500円も取りますが、とても面白かったです。 |
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祖谷そば |
かずら橋を渡ったところに、食堂兼おみやげ屋さんがあり、軒先で川魚の串焼きなどを売っていました。
ここで、祖谷名物の手打ちソバを食べました。
そのお店で作っているおソバで、1本1本太さが不ぞろいなのが風情がありました。
メニューに「名物・でこまわし」と書いてあったので、よく分からないまま注文すると、
コンニャクと、お豆腐と、お芋の串焼きが出てきました。みそ味で、たいへん美味しかったであります。 |
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平家屋敷 |
かずら橋の近くに「平家屋敷」があり、ここにも寄りました。
古いお屋敷の中にさまざまな民俗資料が展示してあって興味深かったです。
ミマスは日本史が好きで、とくに平家物語の世界には特に興味を持っているので、しみじみと眺めていました。
祖谷谷(いやだに)が、平家の落人集落であることは、高校の地理の授業でならいました。
四国の山奥には平家の武将が逃げて隠れ住んだ村がたくさんあるそうです。
有名なのは四万十川の方にある「半家(はげ)」という所で、
この村の名は、平家の名前を残したいが、あからさまに名乗るとバレて追っ手が来るので、
「平」という文字の横棒を点々の下に置き、「半」という字に変えて名乗ったのだ、と言われます。 |
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再びマイントピア別子 |
神奈川に帰る日に、マイントピアに寄りました。今度こそ開演していました!
入園券を買うときには、1年間の募る思いが込み上げてきて感無量でした。
念願のトロッコ列車と、「砂金堀り体験」がセットになったチケットは1500円でした。
別子銅山は、江戸時代から明治時代には日本の産業と近代化を支えた鉱山で、
一時は、日本で産出する銅の3分の一を占めたそうです。
観光坑道へはトロッコ列車に乗って行きますが、シーズンオフで、乗客はアクマリ一行だけでした。
坑道の中には展示がたくさんあって、
江戸時代の人たちがどんなふうに銅を掘っていたか分かるようになっています。
高温多湿の真っ暗闇の中で、サザエの貝殻の灯りを頼りに、ノミと金槌で岩を砕き、
鉱石を背負って運び出すというのは、それはそれは、大変な作業だったに、ちがいありません。 |
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砂金堀り |
観光坑道を出てトロッコ列車で戻ってくると、砂金掘り体験コーナーがありました。
たしか、砂金というのは、川底の砂をすくって取るような気がしたので、
こんな寒い日に川に入ったら凍傷になって死んでしまうと思いました。
しかし、その場所に近づくと、巨大な洗面台のオバケみたいなのがあって、
そこから温泉のように湯気がモウモウと立ち上っているのが見えました。
なんと、冬場はお湯を張って、その中に砂金を含む土砂が沈んでいたのです。
手だけお湯につけるわけですが、寒いので、まるで温泉に入っているように体が温まりました。
受付でチケットを出すと、大きなお皿と小さなガラスケースを渡されました。
このお皿で土砂をすくって、水中で揺らしながら少しずつ土砂を捨ててゆくと、比重の思い砂金が底に残るのです。
集めた砂金はガラスケースに入れます。時間制限は30分なので、一生懸命、何度も砂をすくいました。
そして帰る時に、自分が集めた金を、記念品に加工してもらえます。
アクマリ一行は携帯電話のストラップにしてもらいました(500円)。 |
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Sachiko、勘違いする |
アクアマリンは14日のコンサートが終わったあと
西条市内のファミリーレストラン「トマト&オニオン」で遅いディナーをとった。
食べ終わったので、ウエイトレスさんがお皿をかたづけに来て、「追加はいいですか?」と言った。
するとSachikoは何を聞き違えたのか、「へえー、スイカ?デザートにスイカが出るの?」と言い出したので、
ミマスが慌てて、「いえ、いえ、追加はいいです」と言った。
しかしさらにSachikoは、「なんで断るのよ、もったいないじゃん、スイカもらおうよ」と言った。
ちなみに今は2月である。 |
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