「人間の土地」 |
サン=テグチュペリ著 |
新潮文庫 |
「星の王子さま」の作者として有名なサン=テグジュペリは飛行機の操縦士で、
ヨーロッパ、アフリカ、南米などを飛んでおり、当時は一回一回の飛行が生命を
かけた大冒険でした。
彼は第二次世界対戦中の1944年に地中海上空で敵国の戦闘機に攻撃され、非業の死を遂げます。
彼の小説には、空から、つまり非常に高い視点から見た人間観がちりばめられ、
私はラジオなどで彼を紹介するときは、「ガガーリンより何十年も前に宇宙から地球を見た人」とたとえています。
とくに『人間の土地』という小説は、彼の実体験をもとにした集大成ともいえる作品で、
人間の真の幸福とは何か、真の勇気とは、友情とは、など
何度読んでも新鮮な感動を与えてくれる、私の人生の教科書であります。 |
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