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クエンカ  CUENCA

この写真は、エクアドルのクエンカ中心部にある大聖堂(カテドラル)の屋根です。
高くそびえる青いドームと赤いレンガ、まぶしく輝く白壁のコントラストが一点の曇りもない青空に鮮やかに映えています。
クエンカは、アンデスの山奥に秘められた宝石のように美しい町です。

標高2500mという高地にあるこの古都は、世界遺産に登録されているそうです。
 

旅のスタートの町グアヤキルからクエンカまでは
バスで6時間です。

これはまだ港町グアヤキルを出発してすぐの車窓。
町を出るとすぐにノドカな田舎の風景が広がりました。

平野にバナナ畑が広がる単調な風景に眠くなって、
しばらく寝てしまいました。

目が覚めると、
バスはアンデスの山道をグングン登っていました。

生まれて初めて見るアンデス山脈です!

ほんとうに雄大な景色で、
『へえーアンデスってこういう所なんだー』
とずっと感激していました。

クエンカでは3泊して、
博物館に行ったり市内の遺跡を見学したりと
町なかをいろいろ散策しました。

これは市場です。
見たこともない果物や野菜がたくさん売られていました。

石畳の道に、植民地時代の古い建物。
町の景色のどこをとっても絵になるところでした。

そして、赤道直下の熱帯にありながら
標高が高いので風は涼しく
蒸し暑いグアヤキルに比べたら
ずっと過ごしやすい気候です。

これは大聖堂(カテドラル)。

このあと南米やヨーロッパで
何十もの大聖堂を見る事になるのですが、
クエンカの大聖堂が一番印象に残っています。

大聖堂の内部。
神秘的な空間です。

クエンカからバスで2時間のところにインカ帝国時代の大きな遺跡があるというので、日帰り旅行で行ってみました。
 

これがその『インガピルカ遺跡』です。

インカ帝国は、いまのペルーを中心にして
北はエクアドルやコロンビア、
南はボリビアやチリまで広大な領土を誇っていました。

このインガピルカ遺跡は
帝国の北部を治めるための拠点として
作られた都市の遺跡だそうです。

遺跡の周囲の風景もまたたいへん美しかったです。

アンデス山脈は、
チリやアルゼンチンなど南のほうへ行くほど
荒涼とした険しい風景になってゆくのですけれど、
赤道直下のエクアドルのアンデス山脈は
鮮やかな緑がキラキラと眩しくて
穏やかで優しい印象でした。

このインガピルカ遺跡は、標高3500mの場所にあります。

僕たちはこれまでそんな高い所に行ったことが無かったので、高山病にならないかと、少し不安でした。

標高の高いところは空気が薄いので、多くの旅行者が『高山病』になります。
めまい、頭痛、吐き気、倦怠感などの症状が出てきて、最悪の場合は命を落とすという恐ろしい病気です。

標高3500mなんかで高山病にやられているようでは、先が思いやられます。
これから僕たちは1ヶ月くらい、標高4000mくらいの所をずっと旅するつもりだったからです。
幸い、このインガピルカ遺跡にいた数時間の間には僕たちはそうした症状に悩まされることはなく、至って普通でした。
『うん、これならペルーに行ってもボリビアに行っても大丈夫かも』と少し安心した気分になりました。
 

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新婚旅行記 第1部