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ふたご座と、こいぬ座は黄河
北河(ほっか)、南河(なんか)、井(せい)、五諸侯(ごしょこう)
ふたご座は星占いにもでてくる有名な星座です。
じつは僕も5月27日が誕生日で、ふたご座なのです。

あなたは星占いが好きですか?
ぼくはけっこう、テレビの星占いなどを気にしてしまいます。
旅行で神社に行くと、必ずおみくじを買います。

ふたご座は、真冬の星座です。
クリスマスやお正月のころに、夜空のてっぺんあたりに見えるのです。
その下に、こいぬ座という、小さな犬の星座があります。
ふたご座は、本当に2人の人間が肩を組んでいるように星が並んでいます。
それぞれの頭のところに明るい星があって、カストルとポルックスといいます。

この星の名前は、それぞれの人間の名前なのです。
つまり、この二人の名前が、カストル君とポルックス君というのです。
ちなみに、カストル君の方がお兄さんで、ポルックス君が弟です。

ぼくは、この二人の絵を描きましたが、いつの間にか、
かっこいい「横浜ベイスターズ」のユニフォームを着て、バットとボールとグローブをもった絵になってしまいました。
しかし星座の図鑑には、こんな絵は、のっていません。

本当は、ボールではなく矢を、グローブではなく「琴」という楽器を、バットではなく「こんぼう」という武器を持っているのです。
帽子もかぶっていませんし、ユニフォームも着ていません。

どうでもいいことですが、ぼくは、横浜ベイスターズの、三浦番長というピッチャーのファンなのです。
背番号は、18です。出身地は、奈良県です。

それから、こいぬ座の絵もかきました。
犬が泣いているのは、ちゃんと意味があるのです。
目のところにある暗い星は、「ゴメイザ」という名前で、これは、「泣いているヒトミ」という意味なのだそうです。
神話でも、こいぬは、今もずっと泣いていることになっています。

話が長くなってしまいましたが、肝心の中国では、これらの星たちは、次のような星座になっています。
中国の星座では、二人の頭の明るい星を結んだのが「北河(ほっか)」という星座です。
これは、その下のほうにある「南河(なんか)」という星座とペアになっています。
「北河」「南河」というのは、中国大陸を流れる黄河(こうが)という大きな川の一部です。
たいへん長い川で、いつも黄色くにごっているので、黄河という名前なのです。
今から4000年も昔、中国の古い文明はこの川の周りにおこりました。
とても重要な川です。地図を見ると分かりますが、
この黄河が大きく北にカーブしたところで、川すじが2つに分かれて、また一緒になっています。
つまり、この2すじに分かれた流れのうち、北がわの支流が「北河」で南がわの支流が「南河」なのだそうです。

ふたごの、うでにあたる一列の5つ星が、中国では「五諸侯(ごしょこう)」という星座です。
意味は、「5人の強い武将」ということです。

一説には、今から2200年ほど昔に中国を支配していた秦(しん)という国を、
力を合わせて滅ぼした5つの国を表しているともいいます。

さらに、ふたごの足のあたりは、中国では「井(せい)」という星座になっています。井とは、井戸のことです。

そもそも漢字というのは、いろいろなものの形をモデルにしているそうです。
「井」という字は、四角い井戸を上から見た形にそっくりですね。
星の並びも、「井」という字にそっくりです。

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