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ZION
成田からロサンゼルスを経由し、飛行機を乗り換えてラスベガスに着いたのはお昼でした。
空港でレンタカーを借りて、まずザイオン国立公園に向かいました。

ザイオン国立公園はラスベガスから車で3時間というアクセスの良さもあり、比較的お手軽に行けて、
なおかつ素晴らしい大自然の風景を見ることができる場所です。

上の写真はザイオン峡谷の目玉の一つ、「3人の司教」と呼ばれる3つの巨大な岩山です。
ザイオン峡谷は、赤い砂岩の大地をバージン川が長い年月をかけて深く刻んだ谷で、
狭い谷底の両側に比高1000m近い垂直の岩壁が迫っています。

昨年の秋にもここを訪れたので、前の旅行記にも写真がいっぱい載っていますが、
季節と時間帯が違うだけでまったく印象の異なる世界が広がっていて感動しました。

リバーサイドウオークというトレイル(遊歩道)を歩きました。
バージン川の流れに沿って往復1時間くらいです。

遊歩道で出会ったリス。
けっこうたくさんいました。

アメリカの国立公園では、
野生動物に触ったり、追いかけたり、
エサをあげたりすることは厳禁です。
訪れる人々もみんなそれをよく守っています。
(これはたぶんアメリカだけでなく世界の常識です)

遊歩道には
空き缶もタバコの吸殻も、一つも落ちていません。
このあたりの精神は見習うべきものです。

遊歩道に鹿の家族がいたので、
散策者はみんな遠巻きに鹿が通り過ぎるのを待って
しずかに写真を撮っていました。

みんな歓喜の声を押しころして顔を見合わせ、
「すごいね、すごいね」と
目で話し合っていたのが印象的でした。

渓谷の両側にそびえる岩壁と新緑。

僕はこれまで、アメリカ西部の国立公園をいくつか訪れましたが、ザイオンはすごく好きです。
雄大な風景はこの地域にはいくらでもありますが、ザイオンは、荒涼とした砂漠が広がる西部の中にあって、
ひときわ潤いと気品に満ちた世界が広がっているような印象を受けます。

晩秋の黄葉&紅葉は素晴らしいものでしたが、眩しい新緑もスゴク感動的でした。まるで別世界で、
やはりどんな場所もちょっと行ったくらいで知ったつもりになってはいけないなあ、と、つくづく実感しました。

ウイーピング・ロックという場所からの眺め。

これはザイオンで泊まった
「テラス・ブルック・ロッジ」というモーテルです。
雰囲気がとてもすてきです。

国立公園のゲートの前に
スプリングデールという小さな町があって
こうしたモーテルがいっぱいあります。
芝生のベンチに座って、
夕陽に染まる岩壁を眺めながらみんなでお茶を飲みました。

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アメリカ旅行記2004