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GRAND CANYON
グランドキャニオンは、コロラド高原の大地を、コロラド川が削って作り上げた大峡谷です。
深さ1600m、全長400kmだそうです。

1泊だけでしたけれども、天気が良かったのでいろんな展望台を周って、いろんな表情を見ることができました。

リパン・ポイント展望台。
なぜかここには本当に縁があります。
去年もおととしも来ました。

モーラン・ポイントの展望台。

モーラン・ポイント展望台の名前の由来になっているのは、トーマス・モーランという画家です。
アメリカは、地球上で初となる国立公園が誕生した国ですが、
いちばん始めは「自然を開発から守る」という考え方自体が世の中に理解されなかったそうです。
そんな中で、モーランさんの描いた西部の素晴らしい風景画の数々が、しだいに人々の心を動かしていったそうです。

アメリカの人々の、自然への接し方や、環境についての意識の高さは、ほんとうに尊敬に値します。
僕は、このグランドキャニオンでも、ザイオンでもアーチーズでも、西部のどの国立公園のどの遊歩道を歩いていても、
これまで空き缶やペットボトルやタバコの吸殻が落ちているのを見たことがありません。
この事実に対する驚きと感動は、ニホンジンの僕にとってはグランドキャニオンの風景と同じくらい、衝撃的なものでした。

グランドキャニオンを始めとする景勝地の宿に泊まると、よく部屋の洗面台に
『DO YOU NEED FRESH TOWELS?』(新しいタオルは必要ですか?)
と書かれたカードが置いてあります。

このカードは、観光が自然環境へ与えるダメージを最小限にするためのものです。
連泊する観光客に、バスタオルを毎日取り替えるのではなく、滞在中は一枚のタオルをずっと使用することを求めています。
観光客の一人一人が、滞在中に同じタオルを使えば、年間で膨大な量の洗剤の使用を抑え、水を節約できるのです。

使用したタオルを新しいのに取り替えて欲しい時は、床の上に置いておけば、
掃除に来た係の人が新しいのに取り替えてくれます。
しかし、干してまた次の日も使おうと思うなら、タオルラックに掛けておけば、そのままにしておいてくれます。

グランドキャニオンの数ある展望台のなかでも
人気ナンバーワンの「マーサー・ポイント」展望台。

ここでは世界中のいろんな言語が飛び交っています。
大きな駐車場は満杯でした。

やはり、ここからの眺めが一番だなあ、と
改めて思いました。

ヤバパイ・ポイントの近くで夕陽を見ました。

宿泊したのはこのすぐ近くの
「ヤバパイ・ロッジ」です。
部屋に冷蔵庫があって良かったです。
隣りにスーパーマーケットもカフェもあり便利な
ロケーションでした。

マーサー・ポイントで見る朝焼け。
寒いのに何百人も早起きして見に来ていました。
太陽が顔を出すとみんなで拍手喝采!!

日が昇ると、
大峡谷の岩壁が上のほうからゆっくり真紅に染まり始めます。
グランドキャニオンがもっとも動的な印象になる時間帯です。

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アメリカ旅行記2004