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HORSESHOE BEND
ホースシュー・ベンドとは、「馬のヒヅメの形に川が曲がっている所」という意味です。
アリゾナ州の最北部にペイジという町があり、その郊外にあります。駐車場から赤い砂漠を20分くらい歩きます。
小さな丘を一つ越えて荒野をあるいてゆくと、目の前の大地がとつぜん無くなり、眼下にこのような風景が現われます。

僕はここの風景が大好きです。一昨年の秋にも一度来ました。
アンテロープ・キャニオンを見るためにペイジの町へ来て、
地元の人に「この近くにスゴイ景色の場所があるから、ぜひ帰りに寄って行きなさい。」と教えられて来たのです。

何も知らずに突然この景色と対面したときは、息をのみ言葉を失いました。
僕も、そのとき一緒だったサチコ嬢も、
ただひたすら崖の岩に座って、この景色が夕陽に染まってゆくのをずっと眺めていました。

僕の中では、グランドキャニオンと並んで、アリゾナの名所ナンバー・ワンです。

駐車場にある標識。近年立てられたと思われます。

ホースシューベンドは、僕の印象では、これまではあまり知られていなくて、
ここ数年で売り出し中(?)の注目スポットなのかなあ、という感じがします。
というのも、海外旅行ガイドブックの定番「地球の歩き方」シリーズの「アメリカの国立公園」編にも、
昨年度版まではまったく載っていなくて、今年度版ではけっこう大々的に紹介されているのです。

さらに、そのガイドブックでは、「ただ『景勝地』という標識が立っているだけで、
ホースシューベンドとは書いていないので注意が必要」とあるのですが、
今回僕たちが行ったら、上の写真のような立派な看板に、ちゃんと「ホースシューベンド展望台」と書いてありました。

今回いっしょに行った父親も、「うおお、こんな景色はめったにないぞう!」と興奮していたので、
ここはこれからもっとたくさんの人が訪れるようになると思いますし、僕もこの場を借りてどんどん宣伝したいと思います。

もしグランドキャニオンやモニュメントバレーなどの「定番コース」をドライブするときは、
ぜひともペイジの町も訪れて、ここに来てください!!!

目も眩むような崖の下を流れるコロラド川。

転落防止の柵も手すりも、何も無いので
かなり怖いです!!!

写っているのは今回一緒に旅行した人々。
左から、僕の父、従姉妹(中学3年)、僕の姉、
その向こうに親戚のおばさん、です。

眼下をコロラド川がぐるっと周っています。
グランドキャニオンはこの川のずっとずっと下流です。

ホースシューベンドから見る夜明け。
遠くペイジの町がシルエットになり浮かび上がります。

「早起きして夜明けを見に行こう」と言ったら
誰も一緒に来なかったので一人で車に乗って行きました。

僕がこのホースシューベンドをこよなく愛するのは
コロラド川の蛇行の景色だけではなく、
ここに広がる360度の
広大な赤い砂漠の風景があるからです。

この赤い砂岩の地層が堆積するのに何億年かかったのか、
そして大地が隆起し、
コロラド川が深い谷を削るのに
どのくらいの時間がかかったか、
それを考えるだけでなぜか涙が溢れて参ります。

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アメリカ旅行記2004