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飯田線
(長野県・愛知県/2000年4月9日放送)
長野県の中央部・辰野と愛知県の豊橋を結ぶ路線です。
約200kmを6時間かけて走ります。
赤石山脈(南アルプス)と木曽山脈(中央アルプス)という、
3000m級の山々に挟まれた「伊那谷」という盆地をゆっくり走ります。

春先には、雪をかぶった山並と麓に咲く花々のコントラストが美しく、
「日本の原風景」という情緒でいっぱいです。
これまでリリースされたアクアマリンの歌の中にも、この地の情景をベースにしたものがあります(さて、どれでしょう)。

車窓に迫る3000m級の山々は、それなりの装備と体力がなければ登れない別世界ですが、
一箇所だけ、この別世界をラクに味わえるところがあります。
駒ヶ根駅からバスとロープウエイを乗り継ぐと、一気に標高2600mの「千畳敷カール」に着きます。
中央アルプスの最高峰、木曽駒ヶ岳(2956m)の東側の斜面です。

「カール」とは氷河が山を削ってできる丸いくぼみのような地形で、
ずっとむかし、今よりも寒かった氷河期には、ここに氷河があったことが知られています。
夏には高山植物の宝庫となります。私ミマスはぜひここを訪れて、
ついでに木曽駒ヶ岳に登ってみたくて(1時間半歩くと山頂に着くそうです)、
2回ほど駒ヶ根の街まで行ったのですが、天候に恵まれず叶わぬままです。

飯田線は天竜川という大河に沿っています。
長野と愛知の県境の地域では山が迫り谷が狭くなるので、まさに「峡谷を行く」という雰囲気がしばらく続きます。

(伊那谷から見る早春の木曽山脈 )

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