TOP > JOURNEY > アクマリ旅行記 > オーストラリア旅行記2005 > スチュアート ハイウェイ
STUART HIGHWAY
大陸北端部のダーウインで車を借り、大陸の真ん中のウルル(エアーズロック)へ行き、
アリススプリングスで返すまで、8日間で走った距離は、3491kmでした。

その道程のほとんどは、オーストラリア大陸を南北に縦断する『スチュアート・ハイウエイ』です。
ここは本当に果てしない道です。

次の町までの距離を示す標識には
気の遠くなるような数字がでてきます。

単調な景色が続き、道はずっとまっすぐです。

僕達はCDを何枚か持参して
音楽を聴きながら走りました。
カーラジオをつけても何も電波が入りませんでした。

これはオーストラリア名物『ロード・トレイン』です。

この写真のように4両編成のも多かったです。

こんなのが猛スピードで走っていますので
すれ違いや、追い越しの時にはかなり気を使います。

ふと外に出たときに感じる熱く渇いた風、
静けさ、抜けるような空の青さ、
地球が丸いことを告げる360度の地平線!

これだけは写真では表せないものです。

テナント・クリークは数少ない『町らしい』町です。

ファーストフードのお店でお昼ごはんにお弁当を買って
車の中で交代で運転しながら食べました。

ティトゥリーのガソリンスタンド。
ここでコーラを買って飲みました。

アリススプリングスまであと、150kmです!

ハイウエイの横で、ラクダの放牧をしていました。

オーストラリアの探検と開拓の歴史において
ラクダはたいへん重要な役割を果たしました。
道路や鉄道が整備される前は
アフガニスタンからやってきたラクダと
ラクダ使いの人々が輸送を担ったそうです。

ラクダは、『ガン』という名で呼ばれたそうです。
(『アフガン』を短縮した名詞)

『ガン』は、大陸縦断列車の名前にもなっています。

アリススプリングスに着く30kmほど手前で
ハイウエイは南回帰線を越えます!!
これは本当に感動的な瞬間です。

南回帰線とハイウエイが交わる場所に
このモニュメントがあります。

アリススプリングスの南西200kmに
『ヘンバリー隕石孔』があります。

今から4000年前、ここに隕石が落ちたのです。
隕石は分裂しながら落ちたので
クレーターはいくつもできました。

ハイウエイを外れてジャリ道を15km行くと
このようなクレーターを3つくらい巡る
遊歩道がありました。

アメリカのアリゾナ州にある有名な隕石孔に
比べると、このようにだいぶ浅く小さく
侵食により地形が明瞭ではなくなっていますが
周囲の大平原の風景とあわせて
とても魅力的な空間でした。

アールダンダの分岐で
スチュアート・ハイウエイに別れを告げ
西に250km行けば
ついにウルル(エアーズロック)です!

これは、ウルルの東100kmにあるコナー山です。

これをエアーズロックだと間違える人もいるそうです。
エアーズロックへは、ケアンズから飛行機に乗れば3時間ですぐ着くので
いちばん最初に旅行の計画を始めたときは、そういうことも考えました。

しかし、この果てしないスチュアート・ハイウエイを、何日もかけて自分たちで運転した体験は
僕たちにオーストラリア大陸の広さと、『道程』そのものの素晴らしさを教えてくれました。

南下するにつれて木々がだんだん痩せてきて、まばらにしか見られなくなり、
ついには尖った草と潅木だけの砂漠の風景に変わってゆきました。
夜ごと見上げる南十字星も、だんだん空の高い所で輝くようになるのが分かりました。

エアーズロックはもちろんとても素晴らしかったけれど、この長い道程の、ふとした何げない光景を思い出して
胸が痛くなるような懐かしさを覚えることが、今でもあります。
ウルルは遠かったヨー。

←前のページ | 次のページ→
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
オーストラリア旅行記2005