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アメリカでレンタカー
海外で車を運転したのは生まれて初めてでした。

最初は戸惑うことばかりでしたが、砂漠の中の、地平線まで真っすぐ続く一本道を、
お気に入りの音楽をBGMに、自由に、ひたすら自由に突っ走るのは最高の気分です。

これは本当にオススメですので、もし興味がありましたら読んで頂いて、あなたもやってみてください!!

アリゾナの荒野にあるのは、
ひたすら赤い大地と真っ青な大空。

左ハンドル、右側通行
アリゾナ州のフラグスタフ駅に列車が着いたのは朝7時前でした。
オモチャみたいな小さな駅の構内にレンタカー会社のデスクがあって、そこに若いお兄さんが座っていました。
早朝ですが、列車の到着に合わせて出勤してくるようです。
予約は日本の旅行会社で行い、
その時に1週間分の料金をすでに支払ってクーポン券をもらっていたので、それをお兄さんに渡しました。

すると、「すぐそこの駐車場に緑色の車が止まっているから、それだ」と言って、キーをくれました。
さらに「返すときは同じ所にとめて、書類にサインして、キーと一緒にこの返却ボックスに入れといて。」と言いました。
手続きはそれだけで、緑色のきれいな車と対面しました。

ご存知のように、アメリカの自動車は日本と違って運転席が左側で、道路も右側を走る決まりです。
運転席に座ったものの、とりあえず説明書とにらめっこで15分くらい、操作方法を勉強しないとなりませんでした。

これはガイドブックにも書いてあるし、多くの人が言いますが、
右側通行というのは、けっこうすぐ慣れてしまって、あんまり問題はありません。
高速道路に乗って5分もすれば、いやあ快適快適、という感じになってきます。

アメリカの高速道路
これも有名な話ですけれど、アメリカでは高速道路はタダです。
それに加えてたいへん素晴らしいと思ったのは、ガードレールがないので景色がものすごく良いのです。
そこは本当に映画で見るような世界で感激しました。巨大なトレーラーがたくさん走っています。

これがインターステイト40号線というハイウエイです。
僕達が最初に走ったアメリカの道です。

ガソリンスタンド
アメリカのガソリンスタンドは、なんと、いわゆる「セルフ」ばかりです。
日本みたいな、店員さんが給油してくれるところもあると聞きましたが、
僕達が立ち寄ったスタンドは全てセルフでした。
違う種類のを給油してしまったり、間違った扱い方をしたら大変なことになるので、
出発前に一度日本でやっておこうと思っていたのですが、とても忙しくて、
結局その場で初めてやることになってしまいました。

ポンプの機械に、ジュースの自動販売機みたいにガソリンの種類を選ぶボタンがついていて、
まずそれを押さないといけないのですが、スタンドによってけっこう勝手が違うので、
何箇所かでやってみないとなかなか慣れませんでした。
でも困ってウロウロしていると、店員さんが出てきて親切に助けてくれました。

最初はもう不安で不安で、ノズルを持ってドキドキしてしまいましたが、
ちゃんと満タンになると自動的に止まりました。すごいですね。どういう仕組みなんでしょうか。

先に給油して、それからレジへ行って「何番のポンプで入れました」と番号を言うと、
金額を言われるので支払いをします。

あと、面白いなーと思ったのが、アメリカのガソリンスタンドは同時にコンビニエンスストアであり、
コンビニエンスストアは同時にガソリンスタンドなのです。
スタンドにはほとんど必ずコンビニみたいなお店が付いていて、
どんなヘンピな砂漠の一軒家みたいなところでも、とても豊富な品揃えです。
街なかでは、セブンイレブンやサークルKにガソリンスタンドがくっついているという光景もみられました。

コーヒーやジュースも売っていますが、買い方が最初よく分からなくてウロウロしてしまいました。
日本のファミリーレストランのドリンクバーみたいなのがあって、自分で勝手に注いでレジに持ってゆくのねー。
話には聞いていましたが、カップが異常に大きくて、100円から150円くらいで3人分くらいコーヒーが買えます。

ガソリンの値段は、日本に比べてとても安いと思います。半分くらいのような気がします。
アメリカでは「リットル」ではなく「ガロン」という単位を使います。
1ガロンは3.785リットルです。

交通ルール
海外旅行ガイドブックの定番「地球の歩き方」シリーズに「アメリカ・ドライブ」という本があって、
これで道路標識を勉強しておいたので、そんなに困りませんでした。
というより、本当に本に書いてあったとおりの標識がいっぱい登場するので、嬉しくなってしまいました。

運転マナーは、日本よりもはるかにみんな良いです。
一時停止は、日本ではほとんどの車が無視しますが、アメリカではみんな絶対に一度、止まります。

強く感じたのが、「歩行者優先」という考え方がとても徹底していることです。
自分が歩いていて、道を渡りたいとき、車が通り過ぎてから渡ろうと待っていると、
ほとんどの車が先に止まって、渡らせてくれます。

あと、子供にはとてもデリケートです。
学校の前では速度制限がとても厳しくて、高速道路を130キロですっ飛ばして来た車も、
学校の前ではみんな見事に徐行して、通り過ぎてからまたすっ飛ばします。
けっこう感動してしまいした。

自動運転機能
日本の一部の車にもついている機能で「クルーズコントロール」というのがあり、
アメリカのレンタカーにはほぼ必ずついているそうです。
これは、アクセルを踏まなくても、ひとたび希望のスピードを設定すると、
永遠にそのスピードで走り続けるという機能です。
ブレーキをちょっとでも踏むとその瞬間に解除されます。

僕は最初は、「アクセルくらい自分で踏んだらどうかね」と思っていましたが、
やってみると、もーのーすーごーいー楽です。
最大のメリットは、スピードの出しすぎで捕まる心配がなくなるということです。
この機能のおかげもあって、
西部の荒野では200kmとか300kmとかも「ひとっぱしり」という感覚になってきてしまいます。
僕は東京都内を1時間ドライブするより、アメリカ西部を8時間くらい運転するほうが疲れないと感じました。

これが、僕達が1週間借りたフォードのナントカという車です。

海外で車を運転するためには
グランドキャニオンの眺めも、モニュメントバレーも素晴らしい景色でしたが、
僕が一番印象に残っているのは、アリゾナの砂漠を、
地平線めざして自分で車を運転していたあの「時間」です。
「自由」、「未来」、そういう言葉がとても似合う時間でした。オススメです。

海外で自動車を運転するには、「国際運転免許証」というのが必要です。
僕達の場合は、神奈川県の免許センターへ行って、しばらく待ちましたがその日のうちにもらえました。
2650円かかりました。
これは、日本の免許証がいろいろな国の言語に翻訳されているもので、
外国で運転するときは日本の免許証も必ず携帯しないといけないそうです。

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