TOP > JOURNEY > アクマリ旅行記 > オーストラリア旅行記 > ハット・ラグーン
HUTT LAGOON
このピンク色の湖は、僕がオーストラリアでいちばん最初に衝撃を受けたものです。

たいへん塩分の濃い水に生息するバクテリアが体内でカロチンという物質をつくるために、
こうしたピンク色の湖ができあがるそうです。
この湖のことはどのガイドブックにも書いてなくて、全く知らなかったので
通りがかって最初に見つけたときは、ほんとうに腰を抜かすほどビックリしました。

ここに来たのは、オーストラリアという国にやってきて半日ほどのことです。

パース空港には朝の6時に着きました。
東京からの直行便が着く国際空港ですから、さぞかし大きな空港だと想像していたのですが、
なんかすごく小さくて、早朝ということもあり閑散としていました。
おかげで入国手続きや荷物の受け取りもすぐ終わり、レンタカー会社のカウンターも、探す必要もなく目の前にありました。

僕はミネラルウオーターと、お昼のためのサンドイッチと、西オーストラリア州の地図を買って、
さっそく今回の旅行でお世話になる白い車と対面しました。
一人で外国を旅するのはまだ2回目なので、出発のときはとても緊張しました。

これが僕が借りた白い車です。
19日間での走行距離は、8045kmでした。
故障や事故も無く
完璧に走ってくれた素晴らしい車です。
パース空港からその日に予約してあった宿のあるカルバリという町までは北へ600kmくらいでしたが、
道は広くてまっすぐで交通量もほとんど無いので、運転はすぐに慣れました。

そして、カルバリまであと50kmくらいというところで湖が見えてきました。
気のせいか水がピンクに見えるので、
最初は何かの間違いかと思ったものの何度見てもピンクに見えるので気味が悪くなって車をとめて、
岸辺まで歩いて行きました。

遠くからピンク色の湖が見えたときは
目を疑いました。

エスペランスという町の郊外にも
ピンク色の湖がありましたが、
こっちのほうが断然ピンク色に見えました。

波打ち際には、「波の華」が吹き溜まっていました。
湖はとても大きく、波打ち際まできても水はやっぱりピンクでした。
僕はすでに、
地球上にこんなものがあるとは! こりゃあトンデモナイ国へ来たぞ、
という気持ちになって胸がワクワクしてきました。

旅行中に、オーストラリアという国について何度も思ったことは、なんというトンデモナイ国だろうか、ということです。
とくに次々と目の前に現われる野生動物や植物がヘンテコなものばっかりなので
印象としては、
地球によく似ているけれども、地球ではない他の惑星に来たという感じがずっとしていました。

次のページ→
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
オーストラリア旅行記