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MONKEY MIA
モンキーマイアは、デナムから車で20分くらいの所にあるリゾート地です。
ここは、野生のイルカが毎日必ずやってくることで知られています。(1年に何日か来ない日もあるそうです)

僕は、ここには欧州のオーストリアからの旅行者マーティン君と、日本人のアユミさんという人と一緒に行きました。

デナムのユースホステルは中庭があって、旅人の溜まり場になっております。
僕はハメリンプールへ行った日に、すっかり気分がよくなって、
夕方に宿に帰ってからコーヒーを作って、中庭で飲みながらギターをポロポロ弾いていました。

すると目の前で、そのマーティン君とアユミさんがビリヤードの勝負をしていました。
僕は、2人は一緒に旅行しているのかと思いましたが、
お互いに、『いや、ここで2時間前に知り合ったんだ』と言いました。

そこへドイツ人の青年がやってきたので、ビリヤード団体戦を開催して、僕とドイツ青年のチームが勝ちました。

それはそうと、みんなで話していて明日の予定の話題になって
マーティン君もアユミさんも僕もモンキーマイアへ行こうとしているということが分かったので、
翌朝待ち合わせして、僕の車でみんなで一緒に行くことにしました。

モンキーマイアもたいへん美しいビーチでした。
モンキーマイアでは、野生のイルカが来たらエサをあげるのだと聞いていたのですが、イルカがどこにもいなかったので、
僕はレンジャーさんらしき人をつかまえて、
『あのうすいません、イルカに餌をあげるのは何時ですか?』
と聞いたら、
『何時って、イルカが来たらに決まってるでしょ。まあノンビリ待ってなさいな。』
と言われて、そりゃもっともだと思いました。

しかしイルカはすぐに来ました。
沖のほうに背ビレがいっぱい見えたときは感激しました。

ペリカンもたくさんいました。
その向こうからイルカがやってきました。

レンジャーさんは
だいぶイルカと気持ちが通じているらしいです。
イルカはご飯を食べて一休みすると、また沖のほうへ帰ってしまったので、
僕たちはビーチで泳いだり、日光浴をしながらいろんなことを話したりしました。

3人で話したのは、おもに将来の夢の話です。
こういうところで出会う人は、みんな、目標をしっかり持っていてスゴイナーと思います。

それに、ユースホステルみたいな、世界各国からの旅行者が集まる場所では、
英語を母国語としない国の人たちも、みんな英語をとても上手に話すので
なんで自分だけしゃべれないんだろう、という気持ちになることもありました。
こういう場で、旅行者どうしで話していて学ぶことはたくさんあります。
   モンキーマイアからデナムに帰る時に
きれいな湖があったので
『あそこで泳ぐのもいいねえ』と言ったら
マーティン君が
『それは危険だ、あの湖には
ストーン・フィッシュがいるのだ!!』
と言いました。

僕は、『石魚って何?』と聞きましたら、
『石のように湖底に転がっていて、
うっかりそれを踏むと、トゲが刺さって
毒を打ち込まれて死んでしまうのだ!!』
と言いました。

僕はそんな生きものの姿を
イメージできませんでしたが、
この国ならそんな恐ろしいのも
いるかもしれないと思いました。

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