PERTH |
|
旅行の最後は、パース3泊でした。パースは、西オーストラリア州の都で、人口130万人です。
旅行に行く前に、パースに行ったことがあるという人が、知人の中でけっこう見つかりまして、
みんな『あの町は素晴らしい、いつか移住して住みたい。』と言っていました。
ガイドブックには、『世界一美しい町』などと紹介されたりしていたので、
どんなもんだろうかと半信半疑で行きましたが、ほんとうに素晴らしい町でした。 |
|
パースは、スワン川のほとりに建設された、
美しい町です。
清潔感が溢れ、水辺と芝生と森に囲まれて
明るく爽やかなイメージです。 |
|
パース駅から近郊電車に乗って
モンガー湖へ行きました。
ここには、『黒い白鳥』がいっぱいいました。
話には聞いていましたが
実物を見てとても感激しました。 |
|
街中にはフードコートがいくつもあって、
レベル高いです!!!
行って初めて知りましたが、
中国系やインド系の住民がすごく多く、
この人たちの作る食べ物が
とりわけ美味しかったです。
500〜600円出せば、
ハンバーガーはもちろん、インド系の人が作るカレー、
中国系の人が作るラーメンやお寿司や牛丼、
イタリア系の人が作るスパゲティ、
なんでも美味しく食べられます。
このヒマラヤ・ビーフカレーも、安いのに
ステーキ2枚分くらいのお肉が入ってましたぞ。 |
|
近郊電車で30分、
フリーマントルという歴史ある港町にも行きました。 |
|
フリーマントルでは、
美しい街並みを歩いて、監獄も見学して
ビールを飲みました。。 |
パースで泊まったのは、ノースブリッジという、駅の北口の地区にあるユースホステルでした。
ノースブリッジという地区は、バーやレストランや集中している、ナイトライフの場所だというので
僕は毎晩、一人でさみしく繁華街に繰り出しました。
僕はライブハウスへ行ってロックバンドの演奏でも聴きたいもんだと思ったので、
パースでは『クラブ』と呼ばれる種類のバーによく行きました。
これは本当に良かったです。
ノーズブリッジを歩いていると、いろんなところから音楽が聞こえてくるので
近づいてゆくとそこがクラブで、バンドが演奏していました。
クラブをハシゴすると、いろんなジャンルの音楽を聴くことができました。
クラブというのは、演奏家のレベルはとても高いのに、客からミュージックチャージを取るという習慣がないので、
日本の缶ビールくらいのお金でグラスビールを1杯買って、
それで延々ネバって音楽をずっと聴いている、というのがアリなのです!!
もう毎晩クラブへ行って、ビールを飲んでライブ演奏を聴いていました。 |
|
これが夜のノースブリッジ地区です。
僕がパースへ着いた日はクリスマス直前の土曜日で
すごい賑わいでした。 |
僕はムスタング・バーという大きなクラブに毎晩行きました。
酒樽がテーブルになっていて、ジャズやカントリーのバンドが演奏していて良かったです。
2日目の晩にはすでにパースがたいへん気に入っていたし、
こういうところへ来たら、誰とも話をしないというのもさみしい気がしたので、
カウンターでカクテルを作っていた金髪のきれいなお姉さんに、
『なんか僕もカクテルというのを飲んでみたいなー』と言いました。
このお姉さんもとてもフレンドリーな人で、僕が『何がオススメですか、お姉さんがこの店で一番好きなカクテルは何ですか。』
というと、『テキーラなんかは好き?』というので
僕はお酒が弱くてこれまでテキーラなんか飲んだことが無いのに『いいねえテキーラ。それがいいです。』と答えました。
そしたら、カキ氷みたいなのが出てきたので、『ナニこれ?』というと『フローズン・マルガリータだ』と言ったような気がします。
お姉さんと話しながら甘いカキ氷をどんどん食べていたら、かなーり回ってきたので、帰って寝ました。 |
|
これが、僕が生まれて初めて
外国で不特定多数の人々の前で演奏した
『NOVAKS INN』というバーです。
これもノースブリッジにあります。 |
今回の旅行の最後の晩は、ほんとうに素晴らしい体験をしました。
最後の晩に、ノヴァクス・インというクラブに行ったら、
クリスさんというお兄さんが、アコースティック・ギターの弾き語りで熱唱していました。
僕はまた安ビールを飲んでいましたが、そろそろ宿に帰って寝ようと思ってステージの所まで行き
『僕は明日、日本へ帰らないといけない。最後の夜に素晴らしい歌をありがとう。』と話し掛けました。
このクリスさんというミュージシャンも、とてもフレンドリーな人で、
『オーストラリア旅行はどうだった?』とか答えてくれて、いろんな話をしました。
それで、何かのきっかけで『僕も日本では音楽をやっている』と言うと、
クリスさんは、『そうか、それなら、旅行の想い出に1曲歌ったらどうだ!』と言うと僕にギターを貸してくれて、
マイクをとおしてバーのお客さんたちに
『えー、皆さん、日本からの友達が明日オーストラリアを去るそうですが、1曲歌ってくれるそうです。』
と告知すると、さっさと客席にいって座ってしまいました。
僕は思いっきり緊張しましたが、『本当はピアノ弾きなんですが、ギターも最近練習してます。
では、僕が作った歌を聴いてください。タイトルは、シューティング・スターです。』と言って、
「流星」という曲を歌いました。
酔っ払っていたし、慣れないギターで悲惨な演奏だったと思うのですが、
歌い終わると、バーのお客さん達や、バーテンさんや怖そうな用心棒のオジサンまでがみんな拍手喝采をしてくれたので
僕は、旅行中のいろんな思い出や、オーストラリアの人々の寛大さへの感謝に胸がいっぱいになって
だたひたすら、『ありがとう、ありがとう、ありがとう』と言いました。
ギターとピックをクリスさんに返そうとしたら、
『ピックは君にあげる、オミヤゲだ。』と言ってくれたので、僕もポケットからピックを出して彼に渡しました。
宿に帰る道を歩きながら、僕は、オーストラリアってすごい国だなーと、心の底から感激して少しだけ泣けてきました(笑)。
これが、僕のオーストラリア旅行の、最後の夜の出来事です。 |