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イグアスの滝 IGUAZU

これは、アルゼンチンとブラジルの国境にあるイグアスの滝です。
北米大陸のナイアガラ滝、アフリカのビクトリア滝と並んで世界三大瀑布の一つに数えられます。

写真の中央にはブラジル側の展望台が見えています。
右奥のほうは『悪魔のノド笛』と呼ばれる、イグアスで最大の滝です。
『イグアスの滝』という名前は、幅4kmという馬蹄形の長大な崖にかかる何百という滝の総称です。
 

長距離バスを何本も乗り継ぎ、
ついにプエルト・イグアスの町に着きました。
ちょうど復活祭のホリデーシーズンで、
宿は満室の所が多かったです。

予約をしていなかった僕たちは、
何軒もまわって
やっと空いている宿を見つけることができました〜。

着いてから2日間はずっと豪雨だったので
宿で大人しくしていました。

イグアスの滝は、サチコネエサンがこの旅行で一番楽しみにしていた所でした。
むかし、イグアスの滝の写真を見て、『いつかゼッタイここへ行こう!』と決めたそうです。
ここを訪れることは、彼女にとって人生の大きな夢の一つだったのです。

しかし、プエルト・イグアスの町についてから何日も豪雨が降り続いたため、ずっと滝を見に行くことができませんでした。
ネエサンは、『イグアスの滝を生まれて初めて見る瞬間は、ゼッタイに青空と眩しい太陽の下で対面したい』と言っていたので、
日程に余裕もあることだし、晴れる日を待つことにしました。

3日目、ついに素晴らしい青空が広がりました。
いよいよイグアスの滝にでかけます。
プエルト・イグアスのバスターミナルから滝ゆきのバスに乗って国立公園の入口に着きます。
入場料を払って園内に入ると、駅のホームがあります。
国立公園内には遊園地にあるようなミニ鉄道があり、これで展望台まで行くのです。
とりあえず最初に目指すのは、なんといってもイグアスで最大の滝、『悪魔のノド笛』です!
 

ミニ鉄道で終着駅の『悪魔のノド笛』駅に到着!
ここから川の中に作られた歩道を15分ほど歩きます。

望みどおりの青空と眩しい太陽のもと、
生まれて初めて見るイグアスの滝が、
歩いてあと少しの所にあるのです。

この時のサチコネエサンの表情が印象的でした。
『夢をかなえる直前の人間というのは、
こういう顔をするのだなあ』と思いました。

あと数十メートルでイグアスの滝です。

辺りにはもう轟音が響き、水煙が上がっています。

サチコネエサンは緊張している様子です。
僕も緊張してきました(笑)。

展望台に着きました。

これが『悪魔のノド笛』です!!!

『悪魔のノド笛』を見た瞬間は、ほんとうに言葉が出てきませんでした。ただひたすら感動しました。

これを言葉で説明するのはとても難しいです。ぜひあなたも、ここへ来て、見てください!!

この『悪魔のノド笛』の展望台には何時間もいました。それに、次の日も来てしまいました!
僕たちはイグアスの滝を、アルゼンチン側に2日間、ブラジル側に1日通いました。
ほんとうに魅せられました。いくら見てても飽きなかったです。

この悪魔のノド笛の展望台で、不思議な行動をしている人がいました。
ケータイ電話を滝のほうにかざして、ずっと立っているのです。
僕は最初、彼がケータイのカメラで滝の写真を撮っているのかと思いました。
しかし彼はそのまま電話で誰かと話し始めたのです。
僕は、彼が電話の相手に滝の轟音を聞かせていたのだと気がつきました。
そして、これは良いアイディアだ、僕たちも親に電話をかけて、イグアスの滝の音を聞かせてあげようと思いました。

ちょうど日本は地球の反対側なので、イグアスの滝がお昼だと日本は真夜中です。
サチコネエサンは、『え〜、もう寝てるんじゃないの、迷惑じゃないの』と言いましたが、
僕は『いや、寝ているところを叩き起こしたとしても、これは絶対に喜んでもらえるはずだ』と言って家に電話をかけて、
母親にイグアスの滝の音を聴かせました。
母親は、『ああ、聴こえるよ、聴こえるよ。』と言っていました。
 

アルゼンチン側では、ボートで滝の下に突入する
破天荒なツアーに参加しました。

滝の真下にボートがいるでしょう。
あれに乗りました!
面白かったです!
もちろん下着まで全部ぬれます(笑)。

イグアスの滝には
おびただしい数の、
色とりどりのチョウの群れがいました。
赤に青に黄色に緑。
チョウチョの紙吹雪の中を歩いている感じです。

ジャングルには巨大なクチバシの鳥
『トゥカーノ』がいました。

『きょしちょう(巨嘴鳥)座』という
星座になっている鳥です。
これも実物を初めて見ることができ感激しました〜。

国境を越えて日帰りでブラジル側にも行きました!

手前がブラジル側の展望台。
対岸には昨日行ったアルゼンチン側の
展望台が見えます(矢印のところ)。

ブラジル側の展望台からの眺め。
ここにも、何時間もいました。

ここに立つと、自分の前にも後にも、
右にも左にも、上にも下にも滝があります。

あの一番奥が『悪魔のノド笛』です。

イグアスの滝は、アルゼンチン側からの眺めも、ブラジル側からの眺めも両方すばらしかったです。

アルゼンチン側の展望台は『悪魔のノド笛』の真正面にあるので、
そこからの眺めは恐怖を感じるほどの凄まじい迫力に満ちています。
いっぽう、ブラジル側の展望台は、馬蹄形のイグアスの滝の全景を広く見渡せます。

ブラジル側の展望台から見渡すイグアスの全景は、あまりにも完全な調和に満ちています。
これは『誰かが』、『美しいものを作ろうとして』、『デザインした』ということでなければこんなものができるはずがない、
と思わずにはいられませんでした。つまり、神を見るという感覚です。
地球は、大自然は、ほんとうに凄いです。
 

ブラジル側の展望台の背後の滝。

イグアスの滝も存分に見られたので、
プエルト・イグアスの町を出発です。

次の目的地は、いよいよブエノスアイレス。
世界旅行の『南米の部』は、
いよいよゴールに向います!

ブエノスアイレスまではバスで16時間。
南米で何十回も乗った長距離バスもこれが最後です。

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