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CIUDAD JUAREZ
僕達はホワイトサンズの近くのアラモゴードという町に2泊して、そのあと南に向かいました。
国境を越えて、メキシコに入るためです。
この辺りでは、リオ・グランデという川が国境になっていて、
アメリカのエルパソという町と、メキシコのシウダー・フアレスという町が川を挟んで向かい合っています。

メキシコにいたのはたった3時間くらいでしたが、
それまでメキシコなんていう国は遠い遠い存在で、自分が行けることになると思っていなかったので感激しました。
ガイドブックを何気なく読んでいたら、誰でも「手軽に」メキシコに入国できると書いてあったので、行ってみることにしました。

国境の小さな川を渡ると、まったく違う世界が現われたのには本当に感激しました。
鮮やかな原色に彩られた街並、スペイン語、なにより街の活気が違いました。

エルパソに向かう途中にあったテキサス州の旅行案内所。
国境の町エルパソはテキサス州です。
ニューメキシコ州のホワイトサンズ国定公園からはハイウエイで1時間半ほどでした。
ラス・クルーセスという町からインターステイト10号線に乗ると、ラジオからスペイン語のDJや歌が流れてきて、
メキシコが近づいてきたのを実感しました。

実は、僕たちはエルパソの街のことを良く知りませんでした。
車で国境を越えてはいけないので歩いて行かなければならないということは本に書いてありましたが、
ハイウエイをどの出口で下りるのか、車をとめられる所はあるのか、などが分からなかったので少々不安でした。
そこで、州の旅行案内所に寄りました。

インターステイトという種類の幹線ハイウエイを走っていると、州の境を越えたところに旅行案内所があります。
これは本当に充実していて、州の地図や観光地のパンフレットもタダでくれるし、何でも教えてもらえるという感じです。

僕達が恐る恐る入ってゆくと、係員の若いお姉さんがすぐに出てきて、「何かお尋ね?」と声をかけてくれたので、
「エルパソの市街図はありますか? 国境越えをしたいんです。」というと、
2種類の地図をくれて、駐車場までの道順を親切に教えてくれました。

たいていの人は飛行機でエルパソ観光に来るそうですが、僕達のように車でエルパソに入るケースで、
どうしたら国境越えの場所まで行けるのかという情報は、ガイドブックでもインターネットでも見つけられなかったので、
ここに書いておきますね。

「インターステイト10号線の出口19で下りると、すぐサンタフェ通りにあたるので、
それを南に1kmほど行くと国境越えの観光客のための駐車場があります!」

旅行案内所の親切なお姉さんのおかげで、僕達は首尾よく駐車場に着きました。
料金は、1日3ドルでした。駐車場は公営という雰囲気ではありませんでした。
日本の観光地と同じように、土地の人が観光客相手の商売をしているという感じでしたが、違うかな。

これが国境の「リオ・グランデ」という名の川です。
左側がメキシコ、右側がアメリカです。
歩いて橋を渡ります。

メキシコに入ると、色鮮やかな街並みが現われました。
両替屋さんがいっぱいありました。
72時間以内の滞在なら、僕達のような外国人旅行者でも、
行き帰りにたった25セント(約28円)払うだけでメキシコに行って、帰って来れました。

あまりに金額が安いので、ガイドブックで読んだときは、「ホントウだろうか?」と思いましたが、本当でした。

ただ、メキシコに入るのは素通りでしたが、アメリカに帰ってくるときにパスポートと日本へ帰るための航空券を提示して、
厳重な持ち物検査を受けますので、これらを忘れてメキシコに行ってしまうと大変なことになりそうです。

ハトがたくさんいる広場で、町の人々が憩っていました。
ここで通りすがりのおばさんに道を尋ねました。
僕がメキシコに行きたいと思った理由の一つは、独学で勉強しているスペイン語を実際に使ってみたいというものでした。
まだ勉強をはじめて半年くらいですが、僕の当面の夢はアルゼンチンやチリといった南米の国に行くことなので、
けっこう真剣に単語帳を作ったりしているのです。

遠方でのコンサートでホテル泊まりのときなども、
いぜんはスポーツニュースを見てベイスターズが負けて落ち込んでいましたが、
いまは教材を持ち歩いて、夜な夜な勉強しています。

こんなに早くスペイン語圏の国に来るチャンスがあるとは思わなかったのですが、実際にメキシコに入ると、
看板の様々な文字が、けっこう読めるのです! 意味も分かるのです! これには本当に感激しました。

それで、ぜひともメキシコの一般の人と話をしてみたいと思って、だれか良さそうな人がいないか広場で探すと、
向こうから人の良さそうなおばさんがやってきたので、
「あのうすみません、この広場は地図の中ではどのあたりですか?」と聞いてみました。
これが、僕がメキシコでしゃべった記念すべき最初のスペイン語です。

おばさんが答えてくれた言葉は、正直あまり聞き取れませんでしたが、
エスキーナ(角)とか、カミノ(道)とか、覚えたての単語を聴き取ることができました。
僕はとても嬉しくなりました。

ほかにも、デパートの受付のお姉さんや、両替屋のオジサン、屋台のお兄さん、レストランのウエイトレスさんなど、
しゃべれるチャンスを見つけていろいろ話しかけました。
みんな明るく陽気で、僕のいんちきエスパニョールに付き合ってくれました。
僕はもっとがんばってスペイン語を勉強しようと決意しました。

レストランに入って、お昼ご飯を食べました。
テキトウに「コンボ」を頼んだら、タコスセットが来ました。
これは安いのにすごく美味しかったです。
コーヒーもアメリカよりおいしい気がしました(シアトルは別)。

サチコ嬢がハンバーガーを買い食いしていました。

その場でお兄さんが作ってくれるのです。
アボガドが入っていてすごくおいしいと言っていました。
お店に入ると、見たこともないようなお菓子がたくさん売っていたので、サチコ嬢は「いいお土産になる」と言って買っていました。
僕は楽器屋さんでギターのピックを買いました。帰ってきてから、ずっとそれでギターの練習をしています。
これで弾いていると、何事もがんばって練習すれば上手くなるという気がしてきます。

「フェリス・ビアへ」――良い旅を!
このゲートをくぐって、
たくさんの人々が国境を越えてゆきます。
国境は、ただそれだけでドラマティックです。

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