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GOLD FIELD
この写真は、クールガーディという、さびれた金鉱町にあるパブ・ホテルの廃墟です。
『エアコン付きの客室!!』とデカデカ書いてあるところが、時代を感じさせます。

西オーストラリア州の金鉱地域はゴールド・フィールドと呼ばれ、
1890年代頃には、ゴールドラッシュでどの町もたいへん栄えました。
人口が1万人を超える町がいくつもあったそうですが、いまではゴーストタウンになってしまった所もあります。

当時の立派な建物がいたるところに残っていて、とても素晴らしい雰囲気でした。
ゴールドフィールドは、予定では素通りするつもりだったのですが
『夢の跡』という言葉がピッタリの空気にすごく心引かれて、けっこうじっくり見てしまいました。

金鉱地帯の町には、
とてつもなく幅の広い通りがあります。
それは、鉱石を運ぶラクダの行列が
Uターンできるようにするためだそうです。

これもクールガーディです。

クールガーディの博物館。
ゴールドラッシュの時代に
人々がどんな生活をしていたかがよく分かりました。

これはカルグーリーという
ゴールドフィールドで最も大きな町の
地下坑道観光ツアーです。

地下に降りていくエレベーターがとても小さくて、
5人ずつギュウギュウ詰めで大変でした。
鉱夫たちがたいへん過酷な仕事を
していたのがよく分かりました。

この採掘機はいまも動きます。
レンジャーのカッコイイ女性が
耳栓をして『いくぜ!!』と叫んでスイッチを入れると
頭が割れて心臓が飛び出すかと思うほどの
大音響が坑内に響き渡りました。

これはカルグーリーの採掘現場
『スーパー・ピット(すごい穴)』です。

人工のグランドキャニオンかと思いました。

スーパー・ピットには
米粒のようなショベルカーやトラックが
動き回っていましたが、
とてつもなく巨大な車です!!!
となりの普通の車と比べて下さい!!

持参した双眼鏡を
デジカメの前にくっつけてとったら
インチキ望遠レンズになって
こんな写真が撮れました。

これが西オーストラリアの奇跡
『ゴールド・パイプライン』です。
ゴールドフィールドには、本当に奇跡的な偉業と呼ぶにふさわしいものがありました。
それは、このパイプラインです。

金鉱地帯には水が無くて、人々は命懸けで水を探したそうです。
博物館の展示では、
『酒場の鉱夫たちは、片手でウイスキーのグラスを持ちながらもう片方の手で水の入ったカップを手放すことは無かった』
というような言葉も見かけました(僕の英語力が正しければ)。

そんな慢性的な水不足を何とかしようと、
オコーナーさんという人が、パースからカルグーリーまで全長600kmのパイプラインを作って水を運ぼうとしたのです。

いまから100年前にそんなことを思いついて、それを作り上げてしまった偉業は僕は奇跡だと思います。
21世紀になった今日でも、金鉱地帯の人々はこのパイプラインがはるばる運んでくる水に頼って生活しているそうです。

それに、発起人のオコーナーさんの悲しい物語も涙を誘います。
彼は、このパイプラインの成功を見ることなく亡くなってしまいました。

パイプラインが完成してパースから水を送り始めても、いっこうに水が出てこないので、
彼はこの大事業が失敗だったと悟り、自殺してしまったのです。
パイプラインの出口から、たくさんの水が出てきて人々が歓喜したのは、その何日も後のことでした。

パースからカルグーリーへ車で走ると、ずっとこのパイプラインと平行して600kmを走りますので、
その長さに溜め息が出てきます。
もしも東京から青森まで車で走るときに、
ずっと横に100年前のパイプラインが平行して水を運んでいるのを見たらすごいことだと思うのですが、
ゴールドフィールドにはそれが本当にあるのです。

カルグーリーの町を一望する
シャーロット山展望台にある貯水池が
長いパイプラインのゴールです。

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