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DEVILS MARBLES
デビルズマーブルは、テナントクリークという町の南100kmにある不思議な世界です。
乾燥した大地に、巨大な球形の岩がゴロゴロ転がっています。
中には、『台座』から今にも転がり落ちてしまいそうなものもありますが、微妙なバランスで止まっています。

花崗(かこう)岩という岩石は、侵食や風化によってこうした丸みをおびた形になる傾向があるのですが、
ここのは本当に見事でした。

球形の岩はとても大きいです。
サチコ嬢と大きさを比べて下さい!

3ヶ所くらい駐車場があって
そこから遊歩道があります。

この2つの岩は
デビルズマーブルを紹介するガイドブック、
パンフレット、絵はがき、ポスターなどで
とてもよく登場する有名な『デュオ』です。
この地域に太古から住んでいたアボリジニの人々は、
これらの巨大な岩のボールは、レインボー・サーペントの卵であると考えたそうです。

『レインボー・サーペント』というのは、虹蛇の精霊のことです。
彼らは、大空に架かる虹は、大きなヘビの精霊の化身だと考えたそうで、
ガイドブックによると地域差はあるものの、レインボー・サーペントはオーストラリアじゅうの様々な部族のあいだに
伝説として伝えられているそうです。

周囲は果てしない砂漠です。

真冬の6月でもものすごく暑かったです。

岩のボールは予想以上にたくさんあって
感激しました。
  
この『卵』はもう割れていますので、
虹ヘビがここから生まれていったに違いありません。

砂漠は昼夜の気温差が激しく、
岩の割れ目に染み込んだ水滴が
凍ったり温められたりを毎日繰り返します。

温度によって体積を変化させる水の力は
すさまじいもので、
いつしか巨大な岩を内部から割ってしまうのです。

しかし単に
転がり落ちた衝撃で2つに割れたのかも、
しれません。

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オーストラリア旅行記2005