STUART HIGHWAY |
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大陸北端部のダーウインで車を借り、大陸の真ん中のウルル(エアーズロック)へ行き、
アリススプリングスで返すまで、8日間で走った距離は、3491kmでした。
その道程のほとんどは、オーストラリア大陸を南北に縦断する『スチュアート・ハイウエイ』です。 ここは本当に果てしない道です。 |
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次の町までの距離を示す標識には 気の遠くなるような数字がでてきます。 |
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単調な景色が続き、道はずっとまっすぐです。
僕達はCDを何枚か持参して
音楽を聴きながら走りました。
カーラジオをつけても何も電波が入りませんでした。 |
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これはオーストラリア名物『ロード・トレイン』です。
この写真のように4両編成のも多かったです。
こんなのが猛スピードで走っていますので
すれ違いや、追い越しの時にはかなり気を使います。 |
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ふと外に出たときに感じる熱く渇いた風、
静けさ、抜けるような空の青さ、 地球が丸いことを告げる360度の地平線!
これだけは写真では表せないものです。 |
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テナント・クリークは数少ない『町らしい』町です。
ファーストフードのお店でお昼ごはんにお弁当を買って 車の中で交代で運転しながら食べました。 |
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ティトゥリーのガソリンスタンド。 ここでコーラを買って飲みました。
アリススプリングスまであと、150kmです! |
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ハイウエイの横で、ラクダの放牧をしていました。
オーストラリアの探検と開拓の歴史において ラクダはたいへん重要な役割を果たしました。 道路や鉄道が整備される前は アフガニスタンからやってきたラクダと ラクダ使いの人々が輸送を担ったそうです。
ラクダは、『ガン』という名で呼ばれたそうです。 (『アフガン』を短縮した名詞)
『ガン』は、大陸縦断列車の名前にもなっています。 |
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アリススプリングスに着く30kmほど手前で ハイウエイは南回帰線を越えます!! これは本当に感動的な瞬間です。
南回帰線とハイウエイが交わる場所に このモニュメントがあります。 |
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アリススプリングスの南西200kmに 『ヘンバリー隕石孔』があります。
今から4000年前、ここに隕石が落ちたのです。
隕石は分裂しながら落ちたので
クレーターはいくつもできました。
ハイウエイを外れてジャリ道を15km行くと
このようなクレーターを3つくらい巡る
遊歩道がありました。
アメリカのアリゾナ州にある有名な隕石孔に 比べると、このようにだいぶ浅く小さく 侵食により地形が明瞭ではなくなっていますが
周囲の大平原の風景とあわせて
とても魅力的な空間でした。 |
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アールダンダの分岐で
スチュアート・ハイウエイに別れを告げ
西に250km行けば
ついにウルル(エアーズロック)です!
これは、ウルルの東100kmにあるコナー山です。
これをエアーズロックだと間違える人もいるそうです。 |
エアーズロックへは、ケアンズから飛行機に乗れば3時間ですぐ着くので いちばん最初に旅行の計画を始めたときは、そういうことも考えました。
しかし、この果てしないスチュアート・ハイウエイを、何日もかけて自分たちで運転した体験は 僕たちにオーストラリア大陸の広さと、『道程』そのものの素晴らしさを教えてくれました。
南下するにつれて木々がだんだん痩せてきて、まばらにしか見られなくなり、
ついには尖った草と潅木だけの砂漠の風景に変わってゆきました。
夜ごと見上げる南十字星も、だんだん空の高い所で輝くようになるのが分かりました。
エアーズロックはもちろんとても素晴らしかったけれど、この長い道程の、ふとした何げない光景を思い出して 胸が痛くなるような懐かしさを覚えることが、今でもあります。
ウルルは遠かったヨー。 |
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