グアヤキル GUAYAQUIL |
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これはエクアドル最大の都市、グアヤキルの『ラス・ペーニャス地区』から見た街並みです。
5ヶ月間の新婚旅行で最初に訪れた記念すべき町、そして僕たちにとっては生まれて初めて見る『南米』がグアヤキルでした。
いよいよここから、僕たちの新婚旅行が始まります。
ここからバスや鉄道を乗り継いで、南米大陸を半周し、
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスまで無事にたどりつくことができるでしょうか。
南米での予定は何も決まっていません。宿の予約は最初の町しかしていません。
決まっているのは、ちょうど100日後にブエノスアイスから南アフリカへ渡る飛行機に乗るということだけです。
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これは、記念すべき
僕たちが初めて見た『南米』の景色です。
グアヤキルに着いた夜、ホテルの部屋から撮りました。
ヒューストンでの飛行機の乗り継ぎで
大変な思いをしたので、
ここまで来たらもうクタクタでした! |
飛行機が着陸するとき、宝石をちりばめたような美しい夜景が眼下に広がっていました。
きらびやかな街の灯り。漆黒の大河の両岸を、光の糸のような橋が結んでいます。
その美しさと裏腹に、僕はとても緊張していました。
軟弱トラベラーの僕たちが、本当に世界一周なんてできるのだろうか。
『今どき世界一周なんて誰にでもできる』と、旅慣れた人たちは言います。
僕も無事に帰ってきた今ならば笑ってそう言えます。でもこの時は、滅入ってしまうくらい
不安な気分でした。南米やアフリカを自力で旅するなんて、僕たちにできるのでしょうか。
日本から最初の3泊だけ予約していたホテルには、空港からタクシーで無事に着きました。
チェックインして部屋に入ったら、もう夜が明けようとしている時間です。
お腹がすいたので、日本から持っていったカップヌードルを二人で食べ『とりあえずお疲れさま。
これから昼まで寝よう。』ということになりました。
結婚式の準備や、半年間も仕事を休むための準備。
これらは本当に大変で、出発の日まで睡眠時間も取れない日々が続きました。
でも、もう旅は始まりました!
楽しく旅して、きっと無事に帰ろう!
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一晩グッスリ眠ったら
すっかり元気になりました!!
翌日、僕たちが最初に行った場所は
市内のバスターミナルです。
圧倒されてしまうくらいの賑わいと喧騒でしたが、
とにかく次の町までのバスのキップを買わないと
旅が始まりません。 |
南米大陸を半周する旅といっても、同じパターンの繰り返しです。
新しい町に着いたら、まず宿を探して、宿が決まったら次の町へゆくバスのキップを買います。
南米は長距離バスが発達しているので、主要な都市の間には一日に何本も便があります。
バスターミナルへ行って、次の町クエンカへ行くバスのキップ売り場を探しました。
ここからはもう、スペイン語しか通じない世界です。南米では英語は全く通じません。
独学で勉強してきた僕のスペイン語は通用するのでしょうか。
キップ売り場の窓口で、『あさってのクエンカ行きのバスのキップを下さい』と言ったら、
『当日券しかないよ、あさって来な!』と言われてしまいました。
でも僕は自分がスペイン語で現地の人と会話できたことに、すごーく感動して、
ああ、これなら何とかやっていけるかも、と思いました。
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ラス・ペーニャス地区の丘の上からは
グアヤキルの町が一望できます。
グアヤキルは、グアヤス川の河口近くに開けた港町で、
エクアドルの経済・貿易の一大中心地です。
首都であるキトよりも人口が多いそうです。 |
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ラス・ペーニャス地区には
色とりどりの素敵な家々が並んでいます。
以前は荒廃したスラム街で
治安がとても悪かったそうですが
都市開発で町で一番の観光スポットに
生まれ変わったそうです。
きれいな遊歩道に沿って
おしゃれなレストランも並んでます。
僕たちはマクドナルドでハンバーガーを食べながら、
満ち潮で逆流する川をのどかに眺めていました。 |
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大聖堂の前のセミナリオ公園では
イグアナが放し飼いにされています。
ここも楽しかったです。 |
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食堂に入ってご飯を食べました。
エクアドルは食べ物が本当に美味しかったです!
鶏肉とかも安くておいしいし、白米も普通にあります。
この頃にはすっかり
『エクアドルって素晴らしい国だなあ!』
という気分でした。 |
旅の最初の国がエクアドルで本当に良かったです。
想像していた以上に街が美しくて、治安も良くて、人々も優しく、食べ物も美味しかったです。
この旅行のスタート地点がなぜエクアドルのグアヤキルになったのかは全くの偶然でした。
世界一周航空券を買ったときに、本当はペルーのリマからスタートしたかったのに、
『ペルー便は人気があって、もう席がないんですよ』
と言われてしまい、仕方なくエクアドルからのスタートとなりました。
でも結果的には、赤道直下から出発して(エクアドルという国名は『赤道』という意味です)、
南米大陸最南端の町まで行ったわけですから、とてもいい記念になったと思います。
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最初の町グアヤキルに3泊して、
いよいよ次の町クエンカへ行く日がきました。
バスのキップもちゃんと買うことができ、
『これを何十回も繰り返せば
ブエノスアイレスにたどり着けるかなあ』と、
遠いゴールを少しだけイメージできました。 |