ウユニ塩湖 SALAR DE UYUNI |
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ボリビアのウユニ塩湖は、地球上でもっとも感動的な光景が広がる場所の一つです。
アンデス山脈の中央、標高3600mのところに、直径約150kmの塩の大地が広がっています。
乾季にはいちめん真っ白な塩の大地が地の果てまで続いていますが、
雨季になるとその上に薄く水が張り、湖面が鏡のように空や雲を映す光景は、
この世のものとは思えないほど美しいと言われます。
僕たちがウユニ塩湖を訪れたのは雨期で、その『天を映す鏡』の光景を見ることができました。
それはまさに、『ここは天国ではないだろうか』と思うほどの美しさでした!!
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ウユニの町に着きました!
ラパスからウユニまでは
夜行バスで12時間ほどですが、
旅行者の間ではすこぶる評判が悪いです。
悪路の連続で運転が荒いので酔うとか、
トイレ休憩が1回しかない(または無い)とか、
荷物を盗まれるとか悪評ばかりです。
でも僕としましては、
ペルーのナスカからクスコへ行く
アンデス越えのバスよりはマシだなあと思いました。 |
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ボリビアは物価が安くて良かったです。
ウユニで泊まったこのホテルの料金は、
二人で750円でした。
それも町で一番高級なホテルです。
客室もきれいで快適でした。 |
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着いた日にさっそく塩湖に行きました。
夕方になってしまったので
ほとんどのツアー会社で、『今日はもうおしまいだ』と
言われてしまいましたが、
一軒だけ、『今からでもいいわよ』と言って
くれる所がありました。
足元の白いのはぜんぶ塩です。
塩の上に水が溜まっていますが、
深さは10cmとかです。
どこまでも歩いていけます。 |
↓そしてこれが、『天を映す鏡』の風景です。
水平線を境にして、上も空で、下も空です。
自分はいまどこにいるのだろうか…、空に浮かんでいるのだろうかという感覚になってきます。
僕たちは、南米に来てから、
雨季のウユニ塩湖に行ってきたという旅行者からいろいろ話を聞きました。
その美しさは言葉では言い表せない、
あそこに立つことは一種の神秘体験だというような話をみんなから聞かされていました。
ふつうの名所や観光地ならば、行った人によって感想は人それぞれということもありますが、
雨季のウユニ塩湖に関しては、100%の人が大絶賛していて、みんな遠い目をしながらその風景を語るのでした。
みんなが言っていたことの意味が、ここに自分で立った時にはっきりと分かりました。
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足元の大地はすべてこうした塩の結晶です。
塩化ナトリウムの立方体の結晶が無数にあります。 |
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ウユニ塩湖の上を飛んでゆく
フラメンコ(フラミンゴ)の隊列。
これも水面に映ります。 |
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水は浅いので、
車で水平線に向ってどこまでも行けます。
ほんとうに空を飛んでいるみたいです。 |
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車で30分ほど湖の上を走ると、
有名な『塩のホテル』があります。
家具やベッド、テーブルにイスまで
すべて塩のブロックでできています。
ここに泊まりたかったのに、
いろいろあって泊まれませんでした(後述)。 |
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塩のホテルの近くで日没を迎えました。
この光景も信じられないくらい美しかったです。
写真の上のほうには金星も写っています。
金星も水に映ります。 |
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ウユニ塩湖の中央にある『魚の島』と呼ばれる島には、
たくさんのサボテンが生えています。
雨季でもこのあたりには水がなく、
いちめんの真っ白な塩の大地が
地平線まで広がっていました。
遠くに見える山はトゥヌーパ山(5368m)。
死火山だと、ガイドさんが言ってました。 |
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塩の大地には六角形の模様があります。
これと同じものを、
むかしアメリカの『死の谷(デスバレー)』の塩湖でも
見ました。 |
ところで、ボリビア(とくにウユニ)で印象的だったのは、ボリビアという国のテキトウさです。
いろいろなことが、予定通りに行かなくて苦労します。
どういうことかというと、例えばウユニで会った日本人旅行者の女性は、
ラパスに帰るバスが運休になってしまってとても困っていました。
運休はよくあることですが、その理由というのが、『運転手が酒を飲みすぎて、酔っ払って運転できないから運休』だそうです。
彼女は当然、猛烈に抗議したそうですが、
『大丈夫だよ! 明日になればラパス行きの列車があるから、それで行けばいいじゃん!』
と、そのバス会社の人に言われたそうです。
乗っていたバスが谷底に落ちかけたとか、
大雨で水没した道路を乗客全員で3日間バスを押して目的地に着いたとか、
バスを予約してお金を払ったのに当日になってもチケットをもらえず乗れなかったとか、
そういった『信じられない話』はボリビア滞在中に本当にたくさん聞きました。
僕たちもそういう目にたくさんあいました。
ウユニの町から塩湖に行こうとして、ツアー会社に前払いして約束の時間に行ったら、
『もうすぐ運転手が来るからちょっと待って』と言われ続けて2時間くらいたってしまいました。
他の日本人旅行者と一緒だったのですが、
『これ以上は待てない!夕陽が沈んじゃう!もういい、金返せ!』と言ったら
いわゆる逆ギレされまして(笑)、『客なんかいくらでもいるぜ!』と言われました。
(しかしその近所の旅行会社に行ったら親切な夫婦が対応してくれて、
僕たちは塩湖の夕陽を見ることができましたので、いろんな人がいるということです)
僕は、塩湖の中にある『塩のホテル』に泊まりたかったのですが、結局泊まれませんでした。
旅行会社(これまた別の)に行って『明日、塩のホテルに泊まりたい』と言ったら
『うん、いま電話で予約しておいてあげたよ』というので、ホテルの宿泊代を前払いしました。
次の日、車で塩のホテルまで送ってもらったら、鍵がかかっていて『本日休業』とのことです。
僕は運転手さんに
『どういうことだ、宿泊費をもう払ってるんだけど!』と言ったら、運転手のオジサンは
『大丈夫、この先の「魚の島」にもホテルがあるからそこに泊まればいいじゃん』と言います。
こっちは塩のホテルに泊まりたいからお金を払ったのに!と解せない気分でいたら魚の島に着きました。
(この間ひたすら塩湖の上を車で走ること1時間)
魚の島についたら、運転手さんは
『あの建物がホテルだ、部屋が空いてるか聞いてきてあげる』といい、建物に入っていきました。
僕は怪しいなあと思って、自分でも建物に入っていき、人を見つけて聞いてみました。
『すみません、ここはホテルですか?』
『何言ってるの、ここは管理事務所よ。この島は宿泊やキャンプは禁止よ。』
さすがに僕もガマンの限界になりまして、サチコネエサンに
『どうしてすぐにバレるウソをつくかねえ。』とフンフン言ってましたら、運転手が戻って来ました。
僕はサチコネエサンに、
『何にも言わなくていいよ、知らんぷりしてな。彼が何て言うか楽しみだ』と
嫌な性格になっておりましたら、彼が僕に言いました。
『セニョール、困ったことになった。ホテルの部屋は満室だそうだ、、、。』
僕はもうがっかりして、『いいよ、じゃ、ウユニの町へ帰ろう。』と言いました。
また塩湖を2時間くらい走ってウユニの町へ帰るあいだ、
僕は『金だけは返せ!それに、アンタの会社に一言文句を言ってやらないと気が済まない!!』と
運転手にずっと言ってました。(お金は取り返しました)
その類の話はボリビアではさんざん聞きましたので、これから行かれる方は日程に余裕をもって行ってくださいね。
もし僕が、これから初めて南米に行くという人に何か声をかけるとするならば、
『ボリビアにだけは気をつけろ!』と言いたいです。
(でもそんなことすら、今では楽しい思い出です)
新婚旅行記の第1部はこれでおしまいです。長文にお付き合い頂きありがとうございます。
第2部ではボリビアから国境を越えてチリ・アルゼンチンに参ります。
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