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チョベ国立公園 CHOBE NATIONAL PARK

これは、ボツワナ共和国にあるチョベ国立公園という所です。
ここは、アフリカで最も多くの野生のゾウが見られる場所の一つとして知られています。

僕たちは、アフリカに行ったらサファリ・ツアーにだけは必ず行きたいと思っていました。
広大なサバンナで野生のゾウやキリンに出会うことができたら何て素晴らしいだろうと、楽しみにしていたのです。

ガイドブックを見たかぎりでは、南アフリカ共和国の『クルーガー国立公園』という所が良さそうだと目をつけていたのですが、
ヨハネスブルグからのツアーは最低2泊3日コースとかで料金も高く、
それなりの日数と出費を覚悟しないといけないのかなーという感じだったのです。

ところが、ヨハネスブルグからビクトリア滝に来る飛行機の中で出会った日本人旅行者が、耳寄りな情報を教えてくれました。
『サファリ・ツアーだったら、ボツワナ共和国のチョベ国立公園というのが良いらしいよ。
ビクトリア滝から日帰りで行けて、ゾウの大群に会える確率が高いらしいよ。』

僕たちはそれを聞いて、
『へえ、そんな所があるんだ。じゃあ、そこにしようかな。』という気分になり、
ビクトリア・フォールズで滞在していたキャンプ場で参加申込みをしてしまいました。
僕たちは突然、ボツワナ共和国という、ほとんど名前しか知らない国に明日行くことになったのです。
 

翌朝、キャンプ場にツアー会社の人が
迎えに来てくれてさっそく出発です。

アフリカの地平線を目指して進みます。

途中で国境を越えて、
ジンバブエからボツワナに入ります。
ビクトリア滝からチョベまでは70kmほど。
車で1時間半くらいで着きます。

ふつうの道端に野生のゾウがいて、
アフリカって凄いなーと思いました。

アフリカのサバンナでいちばん会いたい野生動物は、サチコネエサンがゾウで、僕はキリンでした。

動物園とは違って、大自然の、広大な原野に踏み込んでいくわけですから、
お目当ての動物に必ず会えるという保証はどこにもありません。僕たちは期待と不安で胸がいっぱいでした。

後になっていろんな旅行者の評判を聞いたかぎりでは、
このボツワナ共和国のチョベ国立公園を選んだのは『当たり』だったと言えそうです。
ここの他にもアフリカの複数のサファリを体験した人の話も聞きましたが、
『チョベがいちばん良かった。動物の数は多いし、手つかずの大自然が残っている。
他の有名な国立公園は道路がキレイに舗装されてたりして、整備されすぎている感があるんだよ』と言っていました。
まあ、これは一つの意見です。
 

ボツワナに入り、チョベ国立公園に入りました!!

最初に出会ったのはインパラの群れです。
立派な角があるのはオスで、
たくさんのメスを連れています。

僕がいちばん会いたかったキリンにも会えました!!

ほんとうに感激しました〜。
また一つ夢が叶いました。

僕たちが参加した一日ツアーでは、まず午前中に四駆車でサバンナを走り回り、
お昼ご飯を食べ、午後にボートに乗って野生動物に会いに行きました。
 

午後はボートでチョベ川に繰り出します。

照りつける太陽と、流れる大河の青さ。
これがアフリカなんだと思うと、
胸がいっぱいになりました。

アフリカの熱い風に吹かれるサチコネエサン。

ゾウの大群が目の前に現れました!

30〜40頭くらいのゾウの群れに、
3回ほど出会うことができました。
小さな子供のゾウが、
地面に転がって戯れて遊んでいる様子は
ほんとうに微笑ましく、
みんな『キャー、カワイイ!』と歓声をあげます。

ゾウの群れと出会ったとき、とても印象に残ったのが鳴き声です。

チョベ川のほとりに佇むゾウが、『パオ〜〜〜〜ン』と空を切り裂くような声で咆えました。
象がそういうふうに鳴くということは、知識としては知っているわけです。でも全く印象が違いました。

野生のゾウが、アフリカの原野で咆える声が、こんなに乾いた音だなんてそのとき初めて知りました。
僕は音楽を仕事にしていて、ライブやレコーディングの時には細かく音質を調整したりしているので、
その理由がすぐに分かりました。
動物園のゾウの声は、オリの中の壁や周りの建物に反射して、
リバーブ(残響)がかかるために湿った深みのある『パオ〜〜ン』になるのです。

しかしアフリカの原野では、その声を反射するものが地平線まで何もありませんから、全く響かず、
完璧にドライな『パオ〜〜ン』になるのです。
僕は、アフリカの真っ青な空に消えていった『パオ〜〜ン』を一生忘れません!!
 

これはイボイノシシです。

ガイドさんは、いろんな動物の名前を
各国の言語で何というのか勉強しているそうで
(さすがプロフェッショナル!)、

『ザット・アニマル、イン・ジャパニーズ、
 イ・ボ・イ・ノ・シ・シー!!』と言いました。

バッファローも出てきました。

カバも登場しました。

僕たちにとって、ボツワナ共和国とは
この一日の体験と印象が全てです。

ひとことだけ感想を言うならば、
『アフリカは凄い!!』です(笑)。

愛しのボツワナ共和国。
またいつか、ゆっくりと訪れたいです。

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新婚旅行記 第3部