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ジブラルタル海峡 GIBRALTAR

これは、ジブラルタル海峡を見下ろす『ターリクの山』から見た風景です。
ジブラルタルの街並みと、紺碧の地中海を見下ろします。
この『ターリクの山』は、別名を『ヘルクレスの柱』と言います。
ギリシア神話の英雄ヘルクレスが、世界の西の果てに立てたという柱が、この岩山のことであろうと伝えられているのです。

星好きの僕としましては、星座やギリシア神話にゆかりのある場所を訪れることができて、たいへん感激しました。
それとともに、ここから眺める地中海の青さには本当に感動しました。

ジブラルタル海峡は、地球上でも特別な場所です。ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸が、わずか15kmの近さで向きあい、
地中海と大西洋が出会う場所なのです。古代から多くの海の民、陸の民が行き交う文明の十字路だったのです。

そして何と、このターリクの山があるジブラルタルの町は、ピンポイントでイギリス領なのです。
国境があり、スペインからイギリスに入国することになります。
エステポーナを出発した僕たちは、素晴らしい青空のもと、ジブラルタルに到着しました。
国境の手前にレンタカーを停めて、歩いてイギリス領ジブラルタルに入りました!
 

あの特徴ある岩山がターリクの山です。

国境を越えました。
ここはスペインから歩いて行けるイギリスです!

イギリス側に入ると、
まず空港の滑走路があります。
世にも珍しい『飛行機の踏切』があります。
この道路は空港の滑走路を横切っています。
飛行機が離着陸するときは、
遮断機が閉まって車や歩行者は待たされるのです!

まず広場のカフェで腹ごしらえをしました。

イギリス領なので、通貨はポンドです。

僕たちはユーロのお金しか持っていなかったので、
両替しないといけないのかなーと思いましたが、
カフェの支払いも、ロープウェイのキップ購入も
ユーロでOKでした!

ロープウェイでターリクの山に登ると、
素晴らしい展望がひらけました。

南を見ると、アフリカ大陸がすぐそばに見えます。
対岸はモロッコです!

東を見ると紺碧の地中海が広がります。

切り立った岩山から見下ろす地中海と、
海鳥たちの大合唱は素晴らしかったです。

ターリクの山の上には、サルがたくさん住んでいました。

むかしイギリスとスペインとの間に戦争があり、
勝ったイギリスが、ジブラルタル海峡という
軍事上の重要な拠点を領地にしました。

それから今日まで、この岩山の周りだけが
飛び地でイギリス領になったのです。
湾の対岸はもうスペインです。

『日帰りのイギリス旅行』を楽しんでいたら、
もう夕方になってしまいました。

僕たちはまた歩いてスペインに戻り、
車を少し運転して、先へと走りながら宿を探しました。

ハイウェイの脇に、一軒のモーテルがあったので、
ここに泊まることにしました。

この宿はとっても快適でした。

市街地の宿よりも、
郊外のモーテルの方が料金も安くて部屋も広いです。
これは、アメリカでもオーストラリアでも
スペインでも一緒です。
海外を車で旅する時は、
できるだけ郊外や田舎に泊まりましょう!

モーテルの部屋からの眺め。

アルヘシラスという大きな町の近くだったので、
コンビナートのような風景が見えました。

すぐ下の高速道路を行き交う、
自動車のヘッドライトとテールランプ。
工業地帯のギラギラした明かり。
その光にかき消されそうな弱々しい星空。
なぜかすごく記憶に残っています。
こんなさりげないシーンも、旅の思い出です。

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新婚旅行記 第3部