TOP > JOURNEY > アクマリ旅行記 > 新婚旅行記 第3部 > タリファ
タリファ TARIFA

この写真は、スペイン最南端の町・タリファに着く直前の風景です。
ジブラルタル海峡の向こうにアフリカ大陸の山々が見えます。
丘の上には初夏の花々が咲き乱れて、とてもノドカな風景が広がっていました。
 

イギリス領ジブラルタルを訪れた翌日。
僕たちは、スペイン最南端であり、
同時にヨーロッパ大陸最南端でもある、
タリファの町を目指します。

ジブラルタル海峡、
そして対岸のアフリカ大陸を眺めながら、
最高のドライブです。

とても天気が良かったので、
しばらく車をとめて景色を眺めました。

風力発電の巨大な風車が、
丘の上にたくさん並んで回っています。
サチコネエサンは
風車がとても気に入っているようでした。

いよいよタリファの町に着きました。
とてもノドカなところでしたが、町の入口にはパトカーが停まっていて、お巡りさんに車の中を調べられました。
アフリカがすぐそこで、定期船もありますから、密航や密輸といったことを警戒しているのかも、しれません。
 

さあ、最南端のタリファの岬に向かいます!

陸続きになった、
あのラス・パロマス島がヨーロッパの最南端です!

島に続く道路の両側に海があります。
左側が地中海、右側が大西洋。
その境目を歩きます〜。

ほんとうの先端は軍事施設なので入れませんが、
その手前に看板があります。

看板にはヨーロッパの地図、
そしてジブラルタル海峡の拡大地図が描かれ、
現在位置が示されています。
そして、スペイン語、英語、フランス語で、
『あなたは今、ヨーロッパ最南端の町・
タリファに立っています』と書かれています。

また一つ、『世界の果て』に立つことができました。

タリファのビーチからもアフリカが見えます。

看板には、
『オセアノ・アトランティコ(こっちは大西洋)』
と書いてあります。

道の反対側の看板には、
『マル・メディテラネオ(こっちは地中海)』
と書いてあります。

タリファの海(大西洋側)。

この旅で見た、もっとも美しい海です。

このタリファを訪れた日は、午後に『白い村』サアラ・デ・ラ・シエラを訪れ、たくさん走ってコルドバの町に泊まりました。
コルドバは『メスキータ』と呼ばれる世界遺産のイスラム建築がある、アンダルシア屈指の観光地です。
 

ここでも宿探しに苦労しました。
日が暮れて真っ暗になってからコルドバに着いたので、
どこも『満室だ』と断られてしまったのです。

しかし、世界遺産・メスキータの前で出会った
ハネダさんという日本人の一人旅の方が、
『僕が泊まってる宿が安くて快適だよ』と
教えてくれたので、ついて行って
泊まることができました。

本当に助かりました!
彼も世界一周の途中で、
いろんな話で盛り上がりました。

コルドバの世界遺産・メスキータにある
『円柱の森』と呼ばれる部屋。

アンダルシアがイスラムの国だった時代、
ここはモスクでした。
その後、キリスト教勢力がここを支配するようになり、
モスクは教会にリフォームされました。

コルドバのメスキータは、
イスラム教とキリスト教が複雑に混ざった、
世界でもここにしかない文化の産物なのです。

さて、↑このメスキータの写真を最後に、僕が撮った写真はオシマイになってしまいます。
このあと、マドリードで、僕はカメラや貴重品の入ったリュックサックを盗まれてしまったからです。
こんなこともあろうかと思って、写真のデータは頻繁にノートパソコンに移し、
CD−Rにも保存していたので、こうしてこの旅行記が書けるのです。

ただ、このあとの数日間に訪れたポルトガルとバルセロナの写真だけは、永久に僕の手から失われました。
僕の写真が入ったメモリーカードは、
今ごろスペインのどこかの町のフリーマーケットでタダみたいな値段で売られているかもしれません(笑)。

スペインのあとは北欧を周ったのですが、北欧では僕たちの共通の親しい友人であるF氏が合流して3人で旅したので、
彼が素晴らしい写真をいっぱい撮って、僕たちにくれました。
しかし、ポルトガルとバルセロナの写真だけは1枚も手元に残っていないのです。

でもそれは、またいつか、行けばいいのです。
ユーラシア大陸最西端・ロカ岬の雄大な風景も、リスボンで食べたタコのリゾットも、
サグラダ・ファミリア教会の塔の上からの風景も、写真に残っていないだけで、僕たちの心にはしっかりと残っています。

特にポルトガルが良かったです!
ポルトガルには1泊2日しか滞在しなかったけれど、景色も文化も素晴らしくて魅了されました。
いつかまた改めて、ゆっくりと時間をかけて周ってみたいです。
 

←前のページ | 次のページ→
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
新婚旅行記 第3部