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KODACHROME BASIN
コダクローム・ベイスンは、ユタ州南部にあります。
無数の岩の尖塔で有名なブライスキャニオン国立公園から、東に車で1時間ほどのところです。
僕達はブライスキャニオンからキャピトル・リーフ国立公園に行く途中でここに寄りました。

ユタ州南部にあるメジャーな数々の国立公園に比べるとさほど有名ではなく、あまり期待していなかったのですが、
ここに広がる不思議な風景はまるで違う星に来たような感じがして、とても印象に残りました。

ここは州立公園なので、「ナショナルパーク・パス」は使えませんでした。
入園料は、公園の入口にある無人の支払い所で払うのです。
メジャーな国立公園は、ちゃんとゲートに係員さんがいて入園料を払ったり、パスを見せたりするのですが、
マイナーな国立公園や州立公園は無人で、入園者が自分で専用の封筒を1つ取って、
日付や車のナンバーや氏名を書き込み、お金(たいてい車1台につき5ドル)を入れて、ポストに入れるのでした。
なんともノドカなものです。

僕達は一番最初に料金表とポストを見つけたので、「あ、5ドルだよ、5ドル。」などと早合点して
5ドル紙幣をポストに入れてしまったのですが、そのあと封筒を見つけて、
これに必要事項を記入してお金を入れなければならないのだと気づきました。

それで、仕方なく封筒に記入して、カラのままポストに入れました。
きっと集金にきたレンジャーさんは、空っぽの封筒と裸の5ドル紙幣を見つけて、事情を分かってくれると思います。

ちなみに、お金を入れる封筒は、記入欄が複写式になっていて、1枚はがしてそれが領収書になり、
園内ではそれを車のフロントガラスに貼らなきゃいけないということを知ったのは何日も後のことでした。

「チムニー・ロック」という巨大な岩があって
荒野に忽然と立っています。

11月のこの日は他に誰もおらず
無音の世界にジリジリ太陽が照りつけて
すごく神秘的な世界が広がっていました。

公園の入口から未舗装の砂利道をしばらく走ります。
園内はすごく広くて、いろんな場所をじっくり車で周っていると1日かかってしまう感じでした。
しかし僕らは、午後ずっと走ってキャピトル・リーフに国立公園まで行かなければならなかったので
ここでお昼ご飯をたべて、出発することにしました。

お昼ごはんは、ベンチがあったのでそこでサンドイッチを作って食べました。
とにかく音がしなかったのが強く印象に残っています。11月なのに強烈な太陽が、時間を止めているようでした。
異次元の世界のような眺めを独占したようで、「ぜいたくだなあ!」と言い合いました。

まるで山火事の炎がそのまま固まったような岩が
ありました。
これも近くまで行ってみるとすごく巨大でした。

ここでお昼にしました。

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