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SAGUARO
アリゾナ州の大都市ツーソンの郊外に、サワロ国立公園があります。
「サワロ」というのは、このサボテンの名前なのです。ですのでサワロ国立公園は、このおなじみのサボテンが主役であります。

多くの人が、アメリカの西部というと「あ、あのサボテンのある所ね」と言います。
西部劇ではガンマンの決闘のシーンには必ずこのサボテンが出てくるようなイメージがあります。
ですので、僕はアメリカの西部に行けば、どこでもこのサボテンに会えると思っていました。

しかし、去年グランドキャニオンやモニュメント・バレーなどアリゾナの北の方を旅行したとき、
このサボテンは、どこにもいなくて、すごくがっかりしたのです。

今になって分かりましたが、このサボテンは、西部のどこにでもいるわけではありません!
アリゾナ州の南部の中でも、非常に限られた地域にしかいません!

ですので、グランドキャニオンやモニュメントバレーの絵を描く時に、このサボテンも一緒に描くのは、
原始人が恐竜と戦っている絵と同じようにトンデモナイ間違いということになります。

そんな話はいいとして、もう一つ予想外だったことがあります。それは、このサボテンがとても巨大だったことです。
僕の勝手なイメージでは、せいぜい人間の背丈よりちょっと高いくらいなのかな? と思っていたのですが、
とんでもない、人間の5〜6倍は当たり前、大きいものは10倍以上あるような巨大サボテンがそこらじゅうに群がっていました。
去年会えなくてがっかりしたこともあって、実物を見たときはたいへん感激しました。

サワロ国立公園は、大都市ツーソンをはさんで
東エリアと西エリアの2つがあります。
この写真は東のものです。

サボテンの森をぬって一周12kmほどの道路があり、
車でクネクネ周ります。
自転車でサイクリングをしている人が大勢いて、
とても気持ちよさそうでした。

僕は圧倒的に、西のほうが気に入りました。
サボテンの密度、数、眺めの壮大さなど
西エリアのほうが「ウヒヨヲ!」と感動する度合いが
大きかったです。

これは西エリアの
「バレービュー・オーバールック・トレイル」という
遊歩道の最終地点にある展望台からの眺め。
車をとめて15分くらい歩くと着きます。
地平線の果てまでサボテンがびっしり!!!!
僕たちはニューメキシコ州からアリゾナ州に入り、このサワロ国立公園に来たので、
まず東エリアを見て、つぎに西エリアに行きました。
2つのエリアはそれぞれ別々になっていて、ツーソンの市街地の正反対にあるのでだいぶ離れています。
まっすぐ市街地を通っていったら車で1時間くらいかかってしまいました。

遠回りでもまたハイウエイに戻ったほうが早かったかもしれません。
しかし、ツーソンの街並みを見ることができたのも大変おもしろい体験でした。
ものすごい豪邸が並んでいて、それらは庭がサワロ国立公園状態でした。広すぎです。

どれも個性的な形をしています。
何百万本あるのか知りませんが、
一つ一つ見ていても決して飽きません。

これはこんな感じ。

ガイドブックによると、
サボテンの寿命は200年くらいだそうです。

若いうちはタダの棒みたいな形で、
75歳くらいからやっと腕が伸びはじめるそうです。
ですのでこのお方はもう100歳以上かもしれません。

サボテンの表面は、
アコーディオンのようにヒダヒダになっていました。

ひとたび雨が降ると水を全身にいっぱい含んで
膨張する仕組みになっているそうです。

なんでこうなるの?!

なんでそうなるの?!

巨大サボテンを見上げてばかりでしたが、
足元を良く見ると、
赤ちゃんサボテンや、違う種類のサボテン、鳥など、
いろんな生き物がいました。

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