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ARCHES
ユタ州のアーチーズ国立公園は、その名が示すようにたくさんの岩のアーチがあります。
これも地球が作り出した芸術作品です。
とくにこの「デリケート・アーチ」はその秀麗な姿から人気No.1のアーチで、西部の大自然のシンボルのような存在です。

デリケート・アーチが夕陽に染まる姿は最高だと、どの旅行ガイドにも書いてあります。
それで僕達も時間を合わせて見に行きました。

デリケート・アーチまでは、1時間ほどの登山をしなければなりません。最後の方はかなり急な岩山を登ります。
僕達は午後3時ころ駐車場を出発して、ちょうどいい時間に着きました。すでに15人くらいの人が夕陽を待っていました。

アーチはすでに神々しい雰囲気をかもしだしていて、大声でしゃべってはいけないような空気が漂っており、
だれもがヒソヒソと囁きあっていたのが印象的でした。
写真をとる人、風に吹かれながらアーチをひたすら見つめる人、足を組んで瞑想する人もいました。

夕陽はとても美しく、アーチと、背後の雪峰を赤く赤く染めて行きました。
ぼくは以前、富士山や利尻島で見た夕陽に感銘を受けて、「サンセット・シンフォニー」という歌を作りました。
あのときのシーンと同じように、全てを肯定する大きな空気が、その場にいる人々を包んでいました。

太陽が大地を叩き、沈んでしまうまでの数分間! その瞬間はアーチが本当に輝いたように思われました。
上の写真はそのとき夢中でシャッターを切ったものです。
うーん、実物はもっとすごかったんだけどなー、なんて思います(笑)。

デリケート・アーチをはじめ数々のアーチを見に行く途中に
「バランス・ロック」という巨岩があります。

あの岩はいつ落ちるでしょうか?!?!
そばに似たようなのがもう一つあったそうですが、
嵐のときに落ちてしまったそうです。

実物のデリケート・アーチを最初に見たとき
こんなに大きなものだとは思いませんでした。
この写真では、アーチの下にサチコ嬢がいるので
ぜひ大きさを比べて下さい!

デリケート・アーチのいちばん細い部分!
あと何十年か、何百年かのうちには
折れてしまうことでしょう。

真下から見上げると、ものすごく巨大です。
アーチーズのそばに、モアブという町があります。
モアブは、アーチーズ、キャニオンランズという2つの国立公園の観光拠点になっているので、とても活気のある町でした。

僕達はモアブに4泊しました。
4泊すれば、アーチーズとキャニオンランズをゆっくり見られるだろうと思ったのですが、
天気予報で最後の日は雪が降ると言っていたので、いちばん見たいものから順番に見よう、ということに決めました。

それで、最初の快晴の日の午前中にキャニオンランズの「アイランド・イン・ザ・スカイ」、
午後にデリケート・アーチを見に行くという、
まるでショートケーキのイチゴとモンブランの栗を最初に食べるようなことをしました。

そのお陰で、念願の「アイランド・イン・ザ・スカイ」も夕陽のデリケート・アーチも素晴らしい天気のもとで見ることができたので、
次の日から安心して残り(といっては失礼ですが)を周りました。

ちなみに、僕達がモアブで泊まったのは「レッド・ストーン・イン」というモーテルでした。
山小屋ふうの客室はキレイで清潔で、雰囲気がよく暖かみがあってとても気に入りました。
客室に電子レンジと冷蔵庫がついていたので、3軒くらい隣のスーパーマーケットでいろいろ買出しして自炊ができました。

このモーテルはホームページを開設していて、客室の様子がムービーで見られるようになっています。
僕達はインターネットで予約をしました。チェックインして客室に入ったとき、インターネットで見たムービーと同じだったので、
なんかすごく奇妙な感じがしました。インターネットってすごいなーと思います。

ランドスケープ・アーチは長さ97mだそうです。
あのいちばん細い部分は10年ほど前に落盤があって
いっそう細くなったそうです。

安全のために、アーチの真下へ行く遊歩道は
立ち入り禁止になっていました。

ダブル・アーチは荘厳な印象でした。
どうしてこんなふうになるのか、まったく驚異です。

よく、「自分の目で見なければ信じない」
という言い方をしますが、
アーチーズには「自分の目で見ても信じられない」
というものがたくさんありました。
でもそれは大西部で出会った全てに共通する感想です。

アーチーズにはアーチばっかりがあると思っていたのですが、
このような巨岩もたくさんあってビックリしました!

コートハウスタワーズというエリアには、
すごく巨大な岩がいくつも肩を並べてそびえています。
あのモニュメント・バレーのビュートたちと
対面したときのような感動を覚えました。

雪を抱いたラ・サル山地。
この峰々はアーチーズの随所から見えて、
アーチのある風景をいっそう素晴らしいものにしています。
手前の凸凹したのは
「ペトリファイド・デューンズ(砂丘の化石)」と呼ばれる地形。

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